内容説明
奈良県東吉野村。人口一七〇〇人の村の山あいの、道から離れその先の、川にかかる橋を渡った石碑の隣。ひっそりとたたずむ一軒家、人文系私設図書館「ルチャ・リブロ」。自宅を開放して図書館を運営する夫婦がその生活を綴った一年間の日記に、書き下ろしエッセイと、山地での生活を考察した草稿「研究ノオト」を追加収録。
著者等紹介
青木真兵[アオキシンペイ]
1983年埼玉県生まれ。人文系私設図書館Lucha Libro(ルチャ・リブロ)キュレーター。古代地中海史(フェニキア・カルタゴ)研究者。障害者の就労支援を行いつつ、大学等で講師を務めている
青木海青子[アオキミアコ]
1985年兵庫県生まれ。七年間、大学図書館司書として勤務後、東吉野へ。現在は私設図書館を営みながら、お針で手間賃をもらう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
90
奈良県東吉野村にある私設図書館「ルチャ・リブロ」を営むご夫婦の日記。村への思いや関わり方。「村を『消費』しに来たわけじゃない。細々と活動を続けて、降った雨がじわじわと根に届くように浸透してくれたらいいなと思っている。」近所の人はどれくらい図書館を利用しているのかな。田舎に住む者としていろいろ考えさせられた。 2026/05/11
ネギっ子gen
57
【日々考え、その中で変化する過程も開け放して誰かと共有する、というのがルチャ・リブロです】2018年12月〜2019年12月の日記とエッセイ等を収録。2020年刊。「はじめに」で青木海青子は、<「日記を連載してほしい」というご連絡をいただいて、『H.A.Bノ冊子』での連載が始まった/当初は当館キュレーター・青木の日記でしたが、徐々に司書も加わって、いつしか日記に登場する方々の相関図も仲間入りしました。/誰かと一緒に考えるなら、不格好でも荒削りでも実験記録の帳面をのぞいてもらうのが一番、とも思います>と。⇒2026/05/16
Tenouji
9
少し懐かしさを感じる、奈良県東吉野村。私設図書館。いつか、行ってみたい。2023/02/20
takeapple
9
奈良県東吉野村の施設図書館ルチャ・リブロの日誌というべきなのかな?『彼岸の図書館』を読んでとってもよかったので買った。私も山村に逃げて来て本に囲まれた生活をしているから共感できる部分がたくさんあった。一度東吉野村まで行ってみたいなあ。山學ノオト2を読みたくなったよ。2022/09/17
qoop
6
奈良の山村に私設図書館を開いた著者夫妻の日記。都市へと集約される資本主義への懐疑を持ち、都市と付かず離れず、なるべく距離を取ろうともがき生きる生活実験の日々。〈生産性のない日々を生活してるだけ〉という帯文は謙遜などではなく、訣別の辞だろう。消費社会の競争から降りて別のロジックを求めようとする暮らし方に共感もするが、自分もそれを選ぶのかと言われたら、今の自分は選ばない。そうした目線で読んだ。自分のテーマの一つとも重なるので、少し考えたいと思えた本。2020/10/23
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