目次
1 対談津田塾大学創立一二〇周年記念特別対談「エリザベス・キューブラー・ロス、そして命を語る」(ゲスト山崎章郎(医師・ケアタウン小平クリニック名誉院長)
聞き手上野創(朝日新聞社記者))
2 「死ぬ瞬間」の手前のこと―キューブラー・ロスさん、山崎章郎さんに寄せて(上野創(朝日新聞社記者))
3 特別寄稿時を超える希いに耳を澄ます―エリザベス・キューブラー・ロスが伝えてくれたこと(早川敦子(津田塾大学教授))
4 津田塾大学創立一二〇周年記念事業二〇二二年度高校生エッセー・コンテスト「逆境を、創造を灯す光に」―エリザベス・キューブラー・ロスの言葉を手がかりに―最優秀賞受賞作品/募集要項
5 資料編―プロフィール エリザベス・キューブラー・ロス(山崎章郎/上野創/早川敦子/はらだたけひで)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamakujira
6
日本でホスピスを確立することに尽力して、さらには在宅医療での緩和ケアにも取り組み、現在では自らも副作用から標準治療をやめた癌患者として、時に医師であり、時に患者でもある著者が、津田塾大学で行った対談形式の講演会を記録した一冊。ロスの言葉には納得できるところもあれば、宗教観のせいか納得できないところもあるけれど、経験に裏打ちされた山崎医師の言葉は、重く、深く、切なく、そしてあたたかい。これから多死社会を迎えて、誰もが公平な終末期をすごせるといいな。 (★★★☆☆)2023/03/26
maaaaay22
0
やりきったゆえ、とてもとても疲れたイベントの後で。人の感情を大切にするための終末期医療の話、おだやかに読めた。神谷美恵子さんの本を読んでみたい。今日出会った方々のように、「こころのよろこびをわかちあい、あとから来る者に伝えて行くこと、このことこそ、こころの旅のゆたかさにとって1番大切な要素だろう」という言葉。でも時には自己対自己から解放され、野の花のようにそぼくに天を仰いで、ただ立っているというよろこびと安らぎーーそれが必要らしいと。良い文章だなと、書き写しました。2024/01/20