感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
19
鼻めがねという暴力 どうすれば認知症の人への虐待を止められるか。林田俊弘先生の著書。自分は正しい自分は善人自分は良かれと思ってやっている。そのすべてが自信過剰の思い上がりの間違った理解。自信過剰の思い上がりの間違った理解で不適切な言動をして周囲の人を傷つけたり不愉快にさせてしまう。これは認知症の人に対してだけではないこと。自分の言動に自信過剰の思い上がりの間違った理解で不適切な言動がないか謙虚に振り返らないと。2022/12/16
Akira Kumoi
6
【認知症状態にある方が「帰りたい」ということを、介護業界では「帰宅欲求」とか「帰宅願望」と言ったりします。人はそこが自分の家ではないと思えば、「帰りたい」となるのが当然ですし、そこが嫌な場所や自分のいるべき場所でないと判断したら、その場から離れようとします。ですから私は、「帰宅欲求」「帰宅願望」などと、あたかも症状のような表現をすることがそもそもおかしいと思っています。】虐待に至る背景や職員の言動・態度などの兆候から、著者自身が経営する現場での虐待事例まで丁寧に語られていて興味深く読みました。良著です。2016/08/26
中山りの
2
認知症状態にある方への虐待について、そのきっかけとなることや起こらないようにすることへの方法が現場目線で具体的に書かれていて参考になる。特に、「鼻めがね」に例えられているような「かわいい」という名の嘲り。それがスタッフ間での利用者いじりに発展し、不適切な行為や虐待へと至るという話には肯首せざるをえなかった。どんなに不思議に思える行為があっても、その人なりの理由があるはずで、そこへ思いを馳せられないようでは「支援」とは呼べないだろう。自戒も含めて。2020/03/03
licca
0
日常の些細なことでも、自分を省みる機会を与えてくれる内容だった。 環境が、理想と現実の差を埋められるようになる事を忘れないようにしたい。
伊藤寿志
0
12月に林田さんにお越しいただく前に再読しました。新たな気づきが沢山ありました。2016/09/12
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