目次
それではこれは何ですか
うしろで何か
パート
絵葉書
くだもののにおいのする日
雨期
待っていてください
せっかち
手紙を書いてください
昏れる〔ほか〕
著者等紹介
松井啓子[マツイケイコ]
1948年富山県生まれ。『風狂』『クレオメ』同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KI
33
赤い皮を綺麗に剥いたので、もう食べられるはずなのだけれど、どうしてなのか食欲が衰退してゆくのです。2020/07/15
亜希
15
装丁素敵過ぎやしませんか。1980年刊行、新しい装画と装丁にて34年ぶりに新装復刊したとのこと。そんなことはつゆ知らず、たただただこの装丁に心を奪われ、手に取りました。長めで文字ぎっしりの終盤より、前半の空気感が好き。「せっかち」「とってきた話」が特に好みでした。2023/03/28
咲蘭
4
明け方に見る夢のような、その土地に伝わる民話のような、妖しくも美しい詩の数々。2020/07/28
まりこ
4
詩集。日常に潜む破れ目に、なにかの拍子に入り込んでしまうような、危ういような、でも、ほんのさっき戻ってきたような、怖いような、懐かしいような、そんなことばに身体の芯が共鳴する。〈ひとりでごはんを食べていると/うしろで何か落ちるでしょ/ふりむくと/また何か落ちるでしょ〉で始まる「うしろで何か」は、〈手を洗っていると/膝が落ちて 肩が落ちて/なんだかするっとぬけるでしょ〉に至る。こういうこと、ありませんか?1980年に刊行され、34年ぶりに新装復刊された。2016/06/12