著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年東京生まれ。詩人。1952年に第一詩集『二十億光年の孤独』出版。以後詩、エッセー、脚本、翻訳などの分野で文筆を業として今日にいたる
望月通陽[モチズキミチアキ]
1953年静岡生まれ。染色家。造形作家。1995年、講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。画文集『道に降りた散歩家』で2001年、ボローニア国際児童図書展ラガッツィ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
48
この絵のタッチと、谷川俊太郎さんの詩。あとがきを読んで、なるほど・・・と、その深さに納得。谷川俊太郎さんは、言葉の魔術師というレベルをはるかに超えた存在だと思う。優しい詩の世界でありながら、優しいだけではない強さもあると思う。2024/03/01
Rie
41
装丁にまずうっとり。うたうような詩。望月通陽氏の線画が素敵。(くつしたを履き替えないで描かれただけにしっとりした絵なのかも⁉︎)特に惹かれたのが“ なかがいいと ときどき こころが からまっちゃうね ”今夜はグッスリ眠れそう。こころが温まったから。2017/05/30
ochatomo
21
光文社古典新訳文庫の表紙を担当されている望月通陽さんによるやさしい線画に添えられた谷川俊太郎さんの短詩文、どちらも主役といえる秘めたるエネルギー量の高さ 『しあわせってこまる なきたくなっちゃうから』他 青色の片面印刷綴じ合わせが上質な、美篶(みすず)堂による手製本 手元に置いて折々開き心和ませたい 2013刊 出版したゆめある舎はこの本のために立ち上げられた 制作日誌 http://www.yumearusha.com/production/senhautau_01/2019/01/31
まきこ.M
17
まちライブラリーで木のぬくもりを感じながらほっとひとときな空間にて。装丁に青色の5線が目に留まる。一筆書きのような線で書かれた絵と谷川俊太郎さんのぽつりぽつりと語るような詩にふくらんであっちにこっちにふわふわりと音の風船が遊んでいるような感覚になる。好きな詩「おんがくも、おと。なきごえも、おと。ちきゅうは、おとのほし」。「ゆめでひく、ピアノは、ほしぞらを、ばんそうしている」。2020/11/30
*
15
線は魂の軌跡。詩はそこに色をつけていると思った。そして、望月通陽さんのあとがきが楽しかったです。くすっと笑ってしまいました。2021/01/07