内容説明
高橋克彦が愛した猫の写真&小説・エッセー。
目次
猫写(ホクサイ;フミ;タマゴ)
猫咄四話(ピーコの秘密;ミーコのたましい;猫屋敷 ほか)
猫三代記(猫の和議;猫たちに;猫の背中を撫でながら ほか)
著者等紹介
高橋克彦[タカハシカツヒコ]
1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、86年『総門谷』で吉川英治文学新人賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
timeturner
6
前半のカラー写真集は、猫のためにカメラ40台、レンズ200本を買ったというだけあってプロ並み。後半は童話、恐怖小説、時代小説、エッセイ。ペット・ロスって、喪失の哀しみではなく、自責の苦しみによるものがほとんどなんだなあ。2019/02/02
しろり
5
高橋先生自らが撮影された、愛情あふれる飼い猫(ホクサイ、フミ、タマゴ)の写真と猫が登場する童話と短編、エッセイから成るご本。最後におさめられたエッセイが涙なくして読めません。2018/02/02
104ちゃん
4
後半のエッセイは、泣いてしまった。命に限りがあるとわかっていても、悲しいの一言。我が家の猫も、私がインフルエンザで寝込んだ時にそばにいてくれたっけ。 筆者の高橋先生、その後、どうしていますか。2018/04/27
みこと
3
この方の作品は幾つか読んでいたが、猫好きだったとは。写真が可愛いだけに、後半の「猫三代記」が辛い…2018/01/07
Miria
2
図書館の書架で偶然見つけて開いて。 読んでて涙が出てきた。 高橋先生と共に暮らしたにゃんこ様達とのエッセイ。 私も偶然なのか縁があってか、アビシニアン様と暮らさせて貰っているけれど。 家族の例で慣れてる筈なのに、いつかくる別れがとっても怖い。死は、普段の生活からは、決して来ない様に装ってる。確実に来るのに、分かっていてもこの愛おしい命を手放すなんて決してできない。分かってるから、この温かさに触れていたい。一緒にいたい。 最後に向けて、命に対して、悔いのないように生活するしかない。愛猫を思った一冊でした。 2019/03/22