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内容説明
コナハトの女王メイヴは嫉妬に苛まれた。夫のアリル王に富財産で負けていると知ったからだ。アリル王は白角の牡牛フィンバナッハを持っている。アイルランドにはそれに匹敵する牛は他にいないと思われている。果たしてそうだろうか?アイルランド語における最も素晴らしい話を、新しく壮絶に生き生きと書き直した、『トーィン』、すなわちアイルランドで一般に知られている『クアルンゲの牛捕り』の物語。12世紀に、世界の最高の叙事詩のひとつである『レンスターの書』に書き残され、その写本に描かれている高貴さ、勇敢さ、そして悲劇性が素晴らしい漫画に絶妙に融合されている。
著者等紹介
オラハリー,コルマーン[オラハリー,コルマーン] [´O Raghallaigh,Colm´an]
アイルランド語の童話作家であるとともに出版社も経営している。アイルランド・メイヨー県のバラにある小学校で長く教鞭をとり、副校長も兼ねていた。アイルランドの伝説や物語を易しいアイルランド語で紹介する絵本と、ルーァリーという腕白小学生を主人公とした「ルーァリー」シリーズはその中でも最もよく売れている作品である。2002年と2003年には権威あるビスト・メリット賞(Bisto Merit Awards)を受賞している。2003年と2004年には、アイルランド読書協議会及び教育省から功労賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Bo-he-mian
11
ケルト神話で有名な、英雄クー・フリン(akaク・フーリン)と、クアルンゲの牛捕りの物語。実は永らく絵本だと勘違いしていたのだが、フルカラー・コミックスでした(爆)。絵や色彩感覚は中々ファンタスティックだけど、実はイタリアのカリスマ的なコミック・アーティスト、セルジオ・トッピからの影響を強く受けている。その辺も加味した上でなら、ムード満点で愉しめるのだが、海外のコミックスの特徴というか、コマ割りや演出が不親切というか説明不足というか、日本人にとって読みにくい作りになっているのも事実。2021/06/20