内容説明
限りなき経済成長のもとで止めどなく進行する地球環境破壊。無惨にも損なわれてしまった自然および生命の秩序と調和。最悪の事態を回避するために、あらゆるひとびとに良心の抵抗と団結を呼びかける。2002年のフランス大統領予備選に立候補した際に自らかかげた綱領を併せ収める。
目次
第1部 地球(世界全体に押し寄せる食糧難の津波;現代農業の不可解な論理、その害悪と逸脱;現代の経済システムの袋小路から抜け出す;地球のシンフォニー;農業エコロジーによる解決方法)
第2部 ヒューマニズム(現代社会の混乱と環境破壊の根本原因としての人間的問題;二十一世紀のヒューマニズムはどうあるべきか;普遍的ヒューマニズムの実現が人類の歴史の緊急課題になっている;美は世界を救うことができるか;地球とヒューマニズムのための国際憲章)
著者等紹介
ラビ,ピエール[ラビ,ピエール] [Rabhi,Pierre]
1938年生。アルジェリア出身でフランス国籍の農業家、作家、思想家。人間と自然を尊重する世界を実現すべく、有機農法に基づく農業エコロジーを提唱・実践し、「地球とヒューマニズムのための運動」、NGO「コリブリ」などを組織、フランス国内のみならず、アフリカやパレスチナなどで精力的に活動している
武藤剛史[ムトウタケシ]
1948年、埼玉に生まれる。京都大学文学部でフランス文学を学び、おもにプルーストを研究する。共立女子大学文芸学部に勤務し、四十年近くフランス語とフランス文学を教えて今日に至る。またモーツァルトやバッハなどの音楽を愛し、キリスト教や仏教などの宗教思想にも関心を抱き、そうした方面の訳書も多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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