感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
17
先日行ってきたピーターラビット展で、「ピーターラビット」に日本語版、それも紙芝居があることを知りました。 昭和13年出版ということに驚きました。 日中戦争が始まった翌年であり、ドイツではヒトラーが台頭した年でもあります。 そんな時代に、敵国の絵本が姿を替え、「ピーター兎」として、子どもたちを相手に演じられたのです。 著作権はどうなっているのだろうということも気になりますが、何の含みもなく単純に原作を模倣したことに、その当時はまだ多少自由が残ってようにも思えました。 2022/06/25
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
高橋五山氏の復刻紙芝居。ピーターラビットのおはなしですが、原作はビアトリクス・ポターではなく、当時の訳されたもののようです。『 幕 / お母さんのおでかけ / ピーター / 畑のごちそう / おじいさん / 高い垣根 / 小鳥のうた / 物置 / くしゃみ / おじいさん失敗 / 大きなねこ / ねこが飛びかかる / ねこも失敗 / かわいいかかし / 疲れたピーター / 夕ごはん 』と16場面全てにタイトルが書かれていました。2022/08/13
クラムボン
13
利用している図書館で『創刊90年!「幼稚園紙芝居と高橋五山の世界」展』が行われています。「幼稚園紙芝居」を高橋五山が創刊したのは昭和10(1935)年で、この作品は日中戦争が勃発し、統制強化されていく昭和13年に刊行、2011年に復刻されたものです。ビアトリクス・ポターの「ピーターラビット」を下敷きに高橋五山が脚本、監修は濱田廣介、作画は蛭田三郎(消息は分からなようです)。土臭い独特な色合いの紙芝居は昔を思い出す…といっても、そこまで古い人間ではないのですが、紙芝居屋を知っている最後の世代かも知れません。2024/12/07
ぼんくらぼん
8
【ビアトリクス・ポター生誕150周年】昭和13年の作品の復刻紙芝居。保育紙芝居の父、高橋五山がピーター・ラビットを元に物語を構成しています。ピーターは赤い上着だし、弟妹はぶちとしろですが、物語は意外と忠実になぞられています。16場面もの間、ピーターはハラハラドキドキの大冒険です。2016/07/21
1丁目のちゃこちゃん
1
3年生に。浜田広介監修。(先生のリクエストは“浜田広助の作品”だったけど……)古めかしさは否めないけど、子どもたちはそれなりに楽しんでいた様子だった。(約6分半)画:蛭田三郎2014/11/25