内容説明
たった一店舗から始まり広まった本が、メジャーデビューになった作者が本のつくり方、売り方の極意、伝授します。
目次
プロローグ 本をつくりたい人が増えている
第1部 ロマンティックに本をつくる方法
第2部 病気になっても夢の一冊をつくりたい
第3部 五年先の出版界・電子書籍の行方
おまけ 小さな炎の営業日誌
エピローグ 傷ついた人に寄り添うことば
著者等紹介
荒木スミシ[アラキスミシ]
兵庫県生まれ。87年『ダチ』でフジテレビヤングシナリオ大賞に佳作入選。95年初の詩集『月のナイフ』、97年『シンプルライフ・シンドローム』を自費出版し、阪神間でベストセラーを記録。07年、ノンカフェブックスという出版レーベルを興す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モッタ
10
★★★★☆ この人は会った瞬間、変わった人だなーと思った。けど、優しさのある柔和な人だった。2ヶ月程前に、荒木スミシさんと少しお話しさせていただくことがあった。その会話の中で、いくつもの「問い」を僕につくってくださった。本当にお話しできてよかったと思う。これからも元気で出版を続けていただきたいものです。2011/12/07
モルツー
5
著者本人が出版社も兼ねている一例。書店営業の基本が確認できる一冊。本を売るってこーゆーことだよね!と、一人出版社の自伝を読むと原点に還れる気がする。同じエネルギーで自分もやれるとは思えないが、時々読み返してチカラをもらおうと思う。2014/12/23
U−Key@再起動中
3
阪神淡路大震災後、存在を知らせる手段として筆を取った作者は、成功と挫折を経て、レーベルを立ち上げた。回想記にして後進へのエール、そして出版業界全体への提言。とつとつとした語り口調が気持ち良く、一気読みした割には内容が深く残ったのが印象的。自分自身、本を作りたいって思いが有ったからこそなのかもしれないけれど、かなりシンクロした。出版業界の現状を作家側から見た感想や予見は、共感すると共に、背中を押される気持ちになった。参考書に使わせていただきます!2011/11/28
nizimasu
2
著者の荒木氏による体験的出版記なのだけど、現在の出版状況でインディーというのを知る上では参考になるかもしれない。ただ、著者のように本を著名人に撒いたり、駅前でチラシを配ったりという営業的なガッツの上に成り立つというのはなかなか難しいかもしれない。むしろ、一型糖尿病という突然の病になってからの気持ちのひだみたいなものが興味深かった2012/07/22
fuchsia
1
本というのはコンテンツなのかコミュニケーションのツールなのか、コモデティでコレクターズアイテムなのか、最近は何が主流なんでしょうか。表紙のお姉さんはまあ関係ない。2012/06/02