琉球救国運動―抗日の思想と行動

琉球救国運動―抗日の思想と行動

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  • サイズ A5判/ページ数 376p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784990487959
  • NDC分類 219.9
  • Cコード C3021

内容説明

東アジアが劇的に変化した19世紀末、近代日本が武力で強行した琉球国の併合、いわゆる“琉球処分”、それに抗った琉球人の思想と行動はいかなる意味を持つのか―清国亡命・南清貿易・徴兵忌避など、かれらの具体的な動きを詳細にたどりつつ、それがアジア諸国で生起した“抗日運動”の先駆的形態であることを明らかにした、東アジア近代史研究の意欲作。

目次

序章 琉球救国運動の研究(本書の視点・課題と方法・構成;琉球救国運動の研究史)
第1章 冊封体制下の琉球(揺らぐ冊封体制;冊封体制からの琉球の切り離し ほか)
第2章 琉球国滅亡と救国運動(琉球国滅亡;琉球国滅亡期の王府と王家 ほか)
第3章 琉球救国運動の衰退と新展開(那覇港の再開港;那覇開港維持と南清航路 ほか)
第4章 徴兵忌避と抗日(沖縄と徴兵令;徴兵忌避と救国運動 ほか)
終章 琉球救国運動とは何だったのか

著者等紹介

後田多敦[シイタダアツシ]
1962年石垣島生まれ。神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士前期課程修了。専門は資料学の方法に基づいた琉球思想史、日本近代史。現在、雑誌『うるまネシア』編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Hiroki Nishizumi

2
記述的でそれほど面白くなかった。ヤマトへの併合を拒む思想や守るべきものについて、もっと掘り下げてあると嬉しかったのだか。2019/06/04

ふら〜

0
琉球処分前後の、日本への取り込みに抗する運動である琉球救国運動を解説。頑固党/開化党という分け方というより、黒党/白党、そして尚泰の「帰順」が生んだ白党の分裂という整理の仕方はなるほど興味深い。丸一店という尚家が噛みこんで作られた貿易商社っつうのは興味がわくし、徴兵忌避も相まって福州へ人が流れ、救国運動の系譜が日中戦争時まで続いていたというのは初めて認識。全体的に面白い本。ドラマ化できそう。2017/11/19

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