内容説明
沖縄の現状を憂えつつ、二〇〇九年他界した沖縄きっての論客の遺稿を、「琉大文学」同人を中心とする刊行委員会が編集する。「琉球先住民族」の思いを吐露した評論集。
目次
遺稿ちゃあすが くぬ沖縄(うちなあ)(為装国家日本を生蕃として生く(わが「復帰」論の始末記)
ケラマの血はまだ乾かない(自己教科書で語り継ごう)
「靖国」から子息を取り戻そう(母は窓を開けて待っている)
当事者能力を失った日本の政治(どこに美しい国があるか) ほか)
追悼いれいたかし(戦後思想の鋭鋒(川満信一)
唸るように語り続けた先輩(宮里千里)
大我の愛(伊禮みちか)
孝庵より(小丹綾子) ほか)
著者等紹介
いれいたかし[イレイタカシ]
1935年8月25日、南大東村に生まれ、その後、伊是名村字仲田で育つ。1954年3月、名護高等学校を卒業する。4月、琉球大学文理学部国文科に入学する。1956年3月、『琉大文学』第十一号に、詩「悲しい惑いの年」を発表。以後、同人として同誌に参加する。1958年3月、琉球大学文理学部国文科を卒業する。4月、那覇市総務課嘱託となる。1965年7月、第九回世界青年平和友好祭に参加、ソ連などを訪問する。12月、那覇市役所に復帰し、秘書課課長となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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