内容説明
糸で描いた作品と朗読から紡いだ「声の本」。
目次
神様のヴイサイン
バナナ
タロウの夏
半透明の気休め
役者ですね
ためにのお茶
osoba shop
詩がかきたい
泳ぐような日々
ビンのふた〔ほか〕
著者等紹介
畑尾和美[ハタオカズミ]
1974年大阪生まれ。2000年、美術作家の永井宏さんのワークショップに参加したことをきっかけに作家としての活動をはじめる。言葉を綴り、糸や身のまわりにあるもので作品を制作。個展多数。2002年より、輪唱や合唱のように声を重ねるリーディングユニットmarine girlsを三倉理恵とともにはじめる。2007年から、ひとりの朗読会を日本各地で定期的に行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Li
1
あとがきを読んで、大阪出身ではない私は似非大阪弁で声に出して再読。イントネーション違うかな?とひとりで突っ込みながら。ひとつの種がきっかけとなり、人や事、物との関係が少しずつ広がっていく感じ、あたたかい気持ちになりました。本が丁寧に作られていること、ずっと大切にしたい一冊になりました。2019/07/30
カツェ
1
日常のことを書いた詩の中にとつぜん入ってくる「山の詩」。だからか、余計に息苦しいほどに切迫感があった。2016/12/28
mako
0
ふだん使うような言葉で切りとられた日常の詩。すっと本の世界に入りこめる。 osoba shop のおじぃちゃん。いちりん、にりん、と九月に咲いた朝顔を数えるこども。ぼけたお母さんの世話をする男。細やかな観察、描写は、とてもあたたかく、ときに苦しく。血の通った人生、毎日の生活の重さと強さを感じる。いいなぁ。この本の詩のような、そんな絵を描いていきたい。(長野県松本市のブックカフェ栞日さんが、わたしたちの展示からインスピレーションを受けて選んでくれた本。一冊一冊に、著者自らが施したという刺繍がある。糸でできた2014/11/08
mako
0
気どってないし、肩に力が入りすぎてない感じの、ふだん使うような言葉で切りとられた日常の詩。すっと本の世界に入りこめる。 osoba shop のおじぃちゃん。いちりん、にりん、と九月に咲いた朝顔を数えるこども。ぼけたお母さんの世話をする男。細やかな観察、描写は、とてもあたたかく、ときに苦しく、血のかよったもの。人間、人生、毎日の生活、の重さと強さを感じる。だけどあくまで、ナチュラルな言葉でさらりと。いいなぁ。この本の詩のような、そんな絵を描いていきたい。(長野県松本市のブックカフェ栞日さんが、わたしたちの2014/11/08