目次
1 夕焼け空の妖精たち(ミエのねむるホロベ;八幡平の分校へ;酋長のじっちゃ ほか)
2 モリアブラコウモリの発見(猛ふぶき;すみわけているコウモリたち;国立科学博物館へ ほか)
3 北上高地の鍾乳洞(竜泉洞とコウモリ;煙突にすむコヤマコウモリ;コロニーをたずねて ほか)
著者等紹介
遠藤公男[エンドウキミオ]
1933年岩手県に生まれる。岩手県立一関第一高等学校卒。小学校教員として、主として岩手県のへき地校に勤務してモリアブラコウモリ、クロホオヒゲコウモリ、コヤマコウモリ、イヌワシの繁殖、イイズナを発見。北海道からミヤマムクゲネズミ、ヒメヒナコウモリ、ウスリホオヒゲコウモリ、ヒメホリカワコウモリなどを発見。41歳で退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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へくとぱすかる
27
1955年に山奥の分校に赴任した遠藤先生は、子どもたちの捕えるコウモリに魅せられ、ついに新種の発見にいたる。後半その後の研究が発展していく話に続くが、やはり前半の分校の話がすごく魅力的だ。戦後10年が過ぎた時期、今の日本からは想像もできないような、自然に囲まれた子どもたちの暮らしがあったのだ。冒頭に語られる、廃村となり荒れ果てた分校の姿は、失われた貴重なものの無念さに満ちているようだ。1973年の読書感想文課題図書となった、岩手の元小学校教師の著書を、岐阜の印刷社が200部復刻した改訂版。増刷されている。2015/01/15
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