内容説明
「古事記伝」を書き上げた碩学が、初学者のために易しく書き下ろした皇朝学の入門書「うい山ぶみ」。宣長学の実際が分かる「答問録」「講後談」も収録。
目次
うい山ぶみ(物学びの様々な分野;どの分野を選択すべきか;どのように学ぶべきか ほか)
答問録(安永六年(一七七七)丁酉冬
安永七年(一七七八)戌二月
安永八年(一七七九)己亥)
講後談(大将の語源;今の唐音が正しいというのは間違い;我が国の優艶さと唐国の悪い風俗 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
11
大著『古事記伝』を書き終えた碩学が、弟子達のために易しく書き下した皇朝学の入門書「うい山ぶみ」。本書は宣長学のダイジェストであると同時に、「日本の古典の歩き方マップ」でもあり、さらに常人のレベルを遥かに超える質と量の仕事を成し遂げた人物の成功の秘訣を公開した書でもある。宣長学に関心のある人はもちろん、あらゆる仕事に取り組む人に一読をお勧めする。弟子との56の問答を収めた「答問録」、彼の講義の雰囲気を伝える「講後談」も収録。(本書紹介より)2014/07/04
jiroukaja
0
(鈴屋)答問録、読んだ事あるはずだけど良かった。日本の「神」が、かなり異質であることを確認。そして、本居宣長の「小賢しい」の意味が何となく分かったので検証中。うひやまぶみの『「やまと魂」を固くすべき事は、例えば武士が戦場に赴く際に〜』という比喩をバカが例えとせずに読んだんじゃなかろうかと邪推。2014/04/12