感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kamogawawalker
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時空をこえて、詩人の想いが、この小さな一冊からたちのぼり、それを味わうことのできるしあわせを感じます。武田さんのことばで書き換えられた詩とともに、七五調で書かれた原詩の魅力も同時に伝わる構成。 何度も読み返したくなります。2013/06/07
ri___o_
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再読。バンスイとトウソン、仙台で活躍したお二人の儚いほど美しい「うた」たちが、武田さんの現代詩訳によって繋がる作品。「月しづみ星かくれ」と晩翠が詠うと「月が帰り 星が隠れ」と武田さんが読む。朽ちるほどせつない恋を詠う藤村と、かわりゆく街の想いを重ねたかように、ていねいに何度もくちずさんでしまう。2013/05/25