内容説明
作者・中沢啓治の家族とともに生きた一苗の猫「クロ」原爆投下された8月6日町に遊びにでていた「クロ」は…事実に基づき描いた『はだしのゲン』番外編。
著者等紹介
中沢啓治[ナカザワケイジ]
1939年広島市舟入本町に生まれる。1945年国民学校(小学校)一年生の時、爆心地から1.2Kmのところで被曝。奇跡的に助かるものの、父と姉と弟を失う。1955年広島市内の看板屋で働きながら、独学で漫画を描く。1961年単身上京し漫画家のアシスタントになる。1966年結婚。漫画家として独立。1968年初めて原爆をテーマにした漫画『黒い雨にうたれて』を発表、反響を呼ぶ。以来、原爆や戦争をテーマとした作品を次々と発表する。1973年~『はだしのゲン』を「週刊少年ジャンプ」に連載。子どもから大人まで圧倒的な指示を受け、ベスト&ロングセラーになり世界各国で翻訳出版される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
65
読み友様からのご紹介本です📚中沢啓二さん、夏、、、題名と著者だけで分かってしまうラスト😢かわいい捨て猫のクロ。本当にかわいい。家族の幸せな生活があの爆弾で一瞬にして壊れてしまう。みんなを助けて逝ったクロが悲しい。平和な世の中で幸せに一生、みんなが暮らせればそれだけでいい。2022/08/23
たまきら
37
読み友さんの感想から。中沢さんの飼っていた猫・クロとの出会いから悲しい別れまでを描いた作品です。早乙女勝元さんの東京大空襲と猫をテーマにした作品「猫は生きている」とともに、「戦場だった日本」を忘れないために読み継いでいきたい本だと感じました。そして世界に日本の戦時状況を知ってほしい。盲信がまたこの国を戦場にする前に。2022/08/19
Gummo
35
絵本というか漫画。タイトルが「クロがいた〜」と過去形になっていることがストーリーを暗示している。そして、「夏」とは「昭和20年の広島の夏」である。戦火の犠牲になるのは人間だけではない。大切な愛おしい「家族」を、ある日突然無慈悲かつ理不尽に奪われる。なんとも哀しい物語だ。2016/12/07
どあら
22
図書館で借りて再読。戦争はしてはいけない‼️2022/08/12
志
11
『はだしのゲン』にクロの話がくっつき、原爆投下のシーンをコンパクトにまとめたような絵本(漫画)です。『はだしのゲン』で衝撃的だった、爆風と熱でやられヒトの姿をしていない人たちの描写もあります。短い絵本ですがインパクトは大きいです。被爆後の後遺症についてはふれられていません。2016/03/17
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