感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どら猫さとっち
0
帯には書き下ろし長編小説とあるが、今から26年前に刊行された『破断層』がベースになっている。しかし時代を経ても新鮮味があり、骨太のエンターテイメントとして深みのある小説に仕立てている。ジャーナリストが小説を書くのは、すべて本人の体験談として読みがちで、違和感も多々あるが、リアリティーを損なわず虚実を巧みに描いているといえる。それは、虚実を超えて舞台になっているパレスチナの紛争で亡くなった人たちの冥福と平和を祈りたいという著者の願いが込められているのではないだろうか。2013/05/06
-
- 和書
- 菜根譚の名言ベスト100