証言と遺言

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  • サイズ A4判/ページ数 111p/高さ 31cm
  • 商品コード 9784990198213
  • NDC分類 748
  • Cコード C0072

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

243
福島菊次郎の写真集。本書は彼自らが「遺書」と呼ぶ(おそらくは最後の)、ある意味では彼の写業の集大成とでも呼ぶべきもの。福島にとっては「終わらない戦後」であり、権力との闘いも果てしがない。彼に行い得たのはカメラ・テロであった。すべてモノクロームの写真だが、そこから立ち上がる迫力は凄まじいばかりである。被爆者、女子挺身隊院の死、東大闘争、あさま山荘、三里塚…。これが、私たちが等しく経験したはずの戦後の姿である。三里塚の農民放送塔が倒れるまさにその瞬間を捉えた写真がある。塔の倒壊は、闘争の終焉であり⇒2025/09/03

コスヤ

15
衝撃的な表紙を見て素通りできなかった。図書館で借りたものの数ページ見て苦しくて先に進めなかった。今日意を決して読むと止まらなくなった。92歳の菊次郎さんが撮り続けた写真の一部。原爆の後の悲惨。国の態度。嘘。東大闘争、あさま山荘事件、三里塚など。私達はきっと知ろうとしないといけない。片方の見解だけで知った気になってはいけない。学校で教えてくれることはもしかしたら国が作り上げた国や誰かに都合の良い事で、弱い立場の人達からの事実は無かったことにされているのかも知れない、と胃がぎゅーっと縮む思いがした。2014/05/30

チェアー

6
弱者の側に立つというのはこういうことだ。「寄り添う」という言葉では足りなくて、明らかに弱い側に立って、一緒に闘うということだ。で、お前どっちなの?何してるの?と聞かれるような気になる。 2021/04/11

しげ

5
女子挺身隊の少女の遺体を火葬する煙や、息子の遺影の横にぼんやりと座り込む「名誉の家」の母親の表情が、脳裏に焼き付いています。美談というベールをひんむいた「戦争」の姿は、ただただ不気味で、吐き気がするほどおそろしい。2018/05/18

ochatomo

2
約半世紀前の白黒写真が歴史を刻む 被曝者と家族、女子挺身隊員の死、戦艦陸奥撃沈の闇、東大紛争、あさま山荘事件、三里塚闘争 2013刊2017/03/30

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