感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
筑紫の國造
8
今は入手する事がなかなか難しい、「革マル」についての非常にわかりやすい書籍。中核との内ゲバは知っていても、それ以後の革マルの活動についてはこの本が詳しい。早稲田大学やJR労組に食い込んだこの新左翼組織動向、とりわけ大多数の国民にはJRという非常に身近で欠かせないインフラの中に潜む得体の知れない団体の動向は、興味ぶかいものがある。そして著者が予言したように、JR東日本労組は脱退者が相次いでいる。その伏線とも言える、危険な、時に滑稽にも映る数々事件が、わかりやすく書かれれている。2021/08/22
call
4
革マルは革マルでも学生運動が下火になった後の革マルの活動史(闘争史というにはあまりにも革マルが下劣なことをしすぎている)についての本。理論の革マルと呼ばれた団体の活動の特徴に盗聴などの陰湿さ、権力との癒着、権力謀略論を挙げながら革マルの企てをあぶりだしている。十年以上前の刊行にはなるが「オウムの次は革マル」と警鐘を鳴らしている。僕は幸運にもこういう団体の影響が全くない大学に在学しているので少し現実離れした感じで読んだが、刊行から十数年がたった現代の革マルがどのようなものなのか興味を持った。2017/03/20
根室
4
著者の革マルに対しての見方が少し厳しいのじゃないかと思ってたけど、あの組織は色々と危ない事件を起こしてたんだね はじめて知った2011/05/11




