感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あさきりん
2
「痴人の愛」の中でナオミが読んでいたという描写があったので興味をもって読んで見た。なるほど読むともう一度痴人の愛を読みたくなる。 聖書の中で妬みや憎悪の象徴とされる人物の末裔ということで無知で乱暴で欲するままに生きる主人公だが何かを失う代わりに何かを得るということもなく、おそらくはただただ失うばかりの人生を続けるのだろうなと。最後に吹雪の中、林へ消えて行く夫妻の景色を想像してそう思った。2021/04/30
Shunsuke
2
小作人の夫婦が北海道の農村に移住するところから始まる。粗野な主人公は村社会から除け者にされ、最後は妻以外のすべてを失い再び放浪の旅へ。人間社会で本能を全面に出して生活を営むのは無理、という話なのかな?2021/01/02
ほでなし
1
先に読んだ「謎解き聖書物語」に(カインとアベルの話は載っていないのに)この本のタイトルが載っていたことから読む。粗野で頑固、そのうえ嫉妬深く嘘つきな、まさにカインのような主人公、仁右衛門。その粗野な行動から「凡て村の中で起ったいかがわしい出来事は一つ残らず仁右衛門になすりつけられた」=村人から「カインのしるし」を受けた仁右衛門は妻以外のすべてを失い再び放浪の途につく…。救いのない結末。その後の彼らには神の救いの手は差し伸べられたのだろうか…。2020/06/23
Y'm
1
有島武郎の作品は特にクララの出家なんか本当難しい。表題作カインの末裔は感じるものはないが来た時は子供も馬もいたのに出てゆくときにはそれも 失い夫婦のみ、牧場主になる夢を持って働きに働いたが人間性などが災いとなって破れてゆく。儚いものです。2014/05/29
Tsz
0
殺伐としていて救いのない話。当時の小作人はこんな感じだったのか。2014/11/24
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