マルティニーク島蛇使いの女

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  • サイズ B6判/ページ数 140p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784990123482
  • NDC分類 951
  • Cコード C0098

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5
アンドレ・ブルトンというよりもアンドレ・マッソンの挿画に興味を持ち購入した一冊。マッソンとの「クレオールの対話」、そして一度読みたかった「濁った水」(ヴィシー政権下でのアメリカ亡命途中のマルティニーク島での出来事)と「偉大なる黒人詩人」(エメ・セゼール)ほか、ブルトンの書物のなかでは、一番好きな一冊かもしれない。2019/08/31

dilettante_k

2
原著48年。フランス・シュルレアリストの領袖が、41年のアメリカ亡命途上に押し込められたマルティニーク島での体験を詩と散文を織り交ぜて綴った小著。森林がもたらす幻惑や植民地の抑圧、そして詩人エメ・セゼールらとの交流など、訳者が「魅惑と憤激のエクリチュール」と評すとおり、マルティニークが見せる幾多の側面をありきたりのエグゾティスムとして消化せず、熱帯に煌めくひとつの結晶として錬成する。画家マッソンのデッサン9点を収めるが、ブルトンとマッソン(そしてバタイユ)の思弁がぶつかり合う『クレオールの対話』が出色。2015/02/04

保山ひャン

1
1940年代、ナチスの傀儡、ヴィシー政権下のマルティニークに関する文章と絵が収められている。異国趣味を警戒しながらも溢れてこぼれ出る熱帯、そして植民地政策で憲兵隊や秘密警察から受けた仕打ちに対する憤慨。そうした生の横溢と権利の申し立てを二つながら体現した人物として、エメ・セゼールに触れる。 ブルトン、マッソン、エメ・セゼール関連でロートレアモン、さらにアンリ・ルソーと、ブルトン界隈の登場が楽しめる。2015/03/21

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