内容説明
銃弾を胸に撃ち込んで自らの人生に“予定された”終止符を打った真のダダイスト、ジャック・リゴー。ルイ・マルの映画『鬼火』の主人公のモデルともなった彼の実像が甦る画期的セレクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
10
短編というよりアフォリズム集の様な趣がある。ダダイズムについて通り一遍の知識しかないため、理解したとは言い難い。むしろ年譜、解説から示される著者の生き様や自殺の方がよほど雄弁にダダを語っていると思った。それにしても一度見てみたいと思っていた『鬼火』、モデルこの人だったんですね。2012/04/11
toko_m
2
「生きる理由などありはしない、かといって死ぬ理由もない。」という一文が気になって読んだ。詩でもないし小説でもない。リゴーが厭世しつつ書き散らしたものたち、という趣があった。二階堂奥歯の日記しかり、自殺者が遺した言葉たちは、方向の危うい不思議なパワーがあるように思う。2018/10/27
嫌々爺
2
「生きる理由などありはしない、かといって死ぬ理由もない。我々に残された、人生に対して軽蔑を表す方法はただ一つ、そいつを受け入れることだ。人生などわざわざ捨てるにも値しない」や「不満や絶望など、せいぜい人生にしがみつくための新たな理由にしかすぎない」といった文章を初めて読んだとき、気取ってんちゃうぞ、あほんだら! と思ったのだが、同時に自分の心が強く惹きつけられているのにも気付いてしまった。僕は自意識過剰なので、ジャック・リゴーを好きと公言するのはなんかクソダサい、と思ってしまうが、でもやっぱ好きですね。2018/06/11
ロバーツ
1
シュルレアリスムのメンバーであるリゴーの遺稿集。2021/10/23
なかつ
1
思春期に読んでたら大変なことになりそうな本。私はめちゃくちゃかっこいいなと思いました。2012/11/06




