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内容説明
アルツハイマー型痴呆の診断はむずかしいとよくいわれる。たしかに、生物学的指標を用いる診断方法がない現在、診断は、本人や家族に面接し、記憶障害やその他の中核症状の有無や程度を判定することによって行わざるをえない。そのために医師は、患者や家族の訴えに真剣に耳を傾ける必要がある。診断を含めた痴呆患者の診察では、血液生化学的検査や画像検査はあくまで補助的なものであり、医師のこのような姿勢が患者や家族の不安を軽減するために大きな力を発揮する。本書は、そのための手順を示したものである。
目次
第1章 アルツハイマー型痴呆の概念と成因
第2章 アルツハイマー型痴呆の症状
第3章 アルツハイマー型痴呆の診断
第4章 アルツハイマー型痴呆の鑑別診断
第5章 アルツハイマー型痴呆の治療とその実際
第6章 アルツハイマー型痴呆患者の意思能力と人権擁護