内容説明
豪放磊落にして繊細。黒頭巾、白頭巾、紫頭巾、丹下左膳、むっつり右門、霧の小次郎、堀田隼人。役者として、歌人として、人間として大友柳太朗の俳優魂、その魅力のすべて。新興キネマ、東映の主な作品の解説とスチール、大友柳太朗プライベートスナップ、大友柳太朗関係者インタビュー、年譜、略伝、フィルモグラフィ。
目次
中村雅俊―ホントいい顔してるなっていうのが実感でした
風間杜夫―子役の時に可愛って頂いた住田知仁です
田中裕子―あんなすごい方が、少年のように恥ずかしそうに立っていらした姿を、私は今も見つめています
新国劇時代スナップ
八塚進―大友柳太朗君の思い出
新興キネマ時代スチール〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こ86
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読み終わって 「こんなに繊細な人がなんであんな豪快な役ができたんだ?」 と思いました。 いろいろな伝説級の奇人ぶりも、真面目さが嵩じてのことなのですね。 実家の都合で大学へ行くのを諦めるまでは、国語の教師をめざしていた という大友さんの文章は、とても読みやすい。 特に松山中学校の同級生の俳人、石田波郷と、東映のマキノ専務への 追悼文が、その方とのエピソードをユーモアを交えて書きながらも 二人との別れを悲しんでいるのがよく伝わってきます。 大友さんのエッセイがまだあるのならもっと読んでみたいです。 2016/12/06