内容説明
今、中国は激動の時代を迎えている。世界中の小売企業が参入しての競争の激化、IT革命の進展など、急速なグローバル化の状況は、日本を含む今後の東アジア地域の発展を予測するうえでも、重要なリサーチ課題といえよう。本書は、そうした主旨のもと、流通科学大学が1998年に行なった中国流通調査の成果をまとめたものである。長江流域の交易の現状、流通業・サービス産業の現状、情報通信産業の発展状況などを、現地でしか入手できない貴重な資料を織り交ぜ、克明にレポート。中国の最新流通事情、今後の東アジア地域の動向をとらえる際の必携の書といえる。
目次
第1章 神戸の発展と長江プロジェクト(はじめに―歴史的に交流のある神戸・阪神経済圏と上海・長江流域;神戸港の地位の低下と重厚長大産業の停滞 ほか)
第2章 物流―神戸・長江流域間の複合一貫輸送への展望(はじめに―神戸と長江流域との輸出入の基地的役割を果たす上海;重要な位置にある長江流域の港湾の役割 ほか)
第3章 流通―上海・長江流域の小売業態(はじめに―ライフスタイルと小売業態;所得の高い上海の小売業態 ほか)
第4章 中国の携帯電話事情(はじめに―7000万台の普及が予測される中国の携帯電話;基本サービスへの競争の導入 ほか)