内容説明
なぜ人は旅をし、そこで誰に出会うのだろう。出会いと別れ、夢と現実、悲しみと喜び、はるかな旅の物語を静かに語ろう。
目次
第1章 月夜のインコ(イスタンブールのデヴィッド・ボウイ;月夜のインコ ほか)
第2章 追いかけてバルセロナ(追いかけてバルセロナ;キッスはスイスで ほか)
第3章 孤独な鳥はやさしくうたう(モンゴルの草原にて;ラダックの夏 ほか)
第4章 星の王子の生まれたところ(星の王子の生まれたところ;マラケシュのラヴェル ほか)
第5章 父はポルトガルへ行った(父はポルトガルへ行った;クマおじさんの贈り物 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱせり
13
スーダンのハルツームで出会った青年が教えてくれた歌や美しい場所は、彼だけにしか聞こえない、見えない。そういう歌を聴いている人はきっと幾人もいるんじゃないか、と思った。もしかしたら、旅人である著者もまた聴いている。見ている。抱いている。この本は、著者の抱いているものと、相手の抱いているものとが触れ合った時、共鳴して鳴る美しい音楽のようだ。 2016/10/27
belle
3
世界各地を旅する著者はいろんな場所で「うた」を聴く。旅の仲間は行く先々で望むと望まないに関わらず現れる。読みはじめて小説かな?と思ったり。2017/04/24
あやこん
1
『たまたまザイール、またコンゴ』がすごく面白かったので、奥さんとの馴れ初めが書いてあるというこちらの本へ。1996年から2008年の間に書かれた紀行文。旅で出会った色々な人たちの話もいいし、妻になる人を追いかける話も父の話も良かった。文章力だけでなく、視点がいいのだと思う。2020/08/06
シトラス
1
紀行文は大好きだけど、ちょっと思ったものと違う。 でも、奥さんとの出会いを書いたものなどは面白い。旅に出ても暮らすようには過ごさないから、非日常をあくまでも過ごしザ観光をする私には面白く読めた。2016/01/30
アルクシ・ガイ
1
父親のエピだけが記憶に残っている。再読したい一冊です。