内容説明
教育に「あい・あいの摂理」と人間性を重視する「教育道」を説く。小学校教諭から始まった教育の道は、あたかも「さまよいの道」でもあった。その後、戦争時代を経て、学問探究の道を進み、広島大学大学院にてデューイ学説に取り組む。戦後の教育界の変遷は激しく、その波にもまれながら、自ら信じる「道」を邁進、「大阪市教育研究所」時代、そして教育大学創設のための計画・準備から、兵庫教育大学学長、岐阜教育大学聖徳学園学長を歴任する。その長い６０年の歳月を回顧し、来るべき時代に向けての教育像を提唱する。
目次
第１章 教師たることを目指して
第２章 軍隊生活と私
第３章 終戦―教師としての再出発
第４章 新教育建設への再挑戦
第５章 大都市大阪で泳ぐ
第６章 大学における学問研究と教育経営
第７章 教員養成大学の学長時代
第８章 回顧と展望―新世紀に向けて
著者等紹介
上寺久雄［カミデラヒサオ］
大正９年広島県に生まれる。昭和１５年広島県師範卒、２９年玉川大学教育学科（通信）卒、３５年広島大学大学院博士課程修了。１５～２９年国公私立小中高等学校教諭、３７年広島大学教育学部講師、４１年大阪市教育研究所所長。４８年大阪教育大学教育学部教授。５１年筑波大学、同教員大学院創設準備室（文部省）副室長、５３年兵庫教育大学副学長、６１年同大学長。平成５年聖徳学園岐阜教育大学長、１１年任期満了。教育学博士（広島大学）。デューイ教育学、教育哲学、道徳教育、教員養成と継続教育、勲二等瑞宝章受章。日本教育組織研究会長、文部省新構想の教員養成大学等調査委員、教員養成審議会委員、初等中等教育局視学委員、文部省高等学校教育の改革の推進に関する会議座長、兵庫県生涯学習審議会会長、岐阜県個性を活かす社会づくり懇談会座長、岐阜県公文書公開審査会会長、岐阜県行財政改革懇話会委員、その他
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 余剰の時代 ベスト新書
