内容説明
本書が描き出そうとするのは、末期ローマ帝国時代のアフリカの一都市ヒッポの司教として、日々の生活を営んでいるアウグスティヌスの姿である。著者アマン師がここで大いに用いるのはむしろアウグスティヌス研究家でもめったに参照することがないであろう彼の膨大な書簡集や説教類、さらには同時代の大小さまざまな著作家のテキストなど、多彩な史料が自由自在に引用されるばかりでなく、現地の最新の考古学的発掘の成果まで織り交ぜられて、きわめて生き生きとした叙述を作り出すことに成功している。まさに著者の教父学への長年にわたる研鑚があってはじめてなしうる芸当であろう。
目次
第2部 キリスト教共同体(「いっぱいの網」;ヒッポの日曜日;最も美しい夜;司教の職務;破られた縫い目なしの衣;殉教者の血によって種蒔かれた地)
第3部 教会と国家(アフリカから見たローマの動乱;二つの国)
結論 神の国
著者等紹介
アマン,アダルベール=ゴーティエ[アマン,アダルベールゴーティエ][Hamman,Adalbert‐Gautier]
1910年フランスに生まれ、ストラスブール大学に学んだ。28年フランシスコ会に入会し、35年に司祭に叙階される。神学・教父学の権威としてフランス内外の諸大学・教育研究機関で教鞭をとっている。こうした研究者・教育者としての活動に加え、ローマ教皇庁、フランス政府文化使節などの要職をも歴任した。これら多年の功績に対して、アカデミー・フランセーズ会員、レジヨンドヌール五等勲章佩用の栄誉が授けられている
印出忠夫[インデタダオ]
1981年上智大学文学部史学科卒。1984年上智大学大学院史学専攻修了。1986‐87年ボルドー第3大学第3課程留学。高等研究免状(DEA)取得。1991年弘前大学教養部専任講師。1996年聖心女子大学文学部助教授
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