内容説明
臨界事故とは何だったのか?出口を失いつつある日本の原子力開発を根底から問い直し、この狭い国土に52基もの原発が稼動しているシビアな現実を直視しながら、問題の核心に迫る。いざというとき、知は命を守る。原子力災害を起こさせないようにするにはどうしたらよいか、また原子力事故に遭遇したとき、私たちはどう行動したらよいか、やさしく説く。
目次
第1部 臨界事故とは何だったのか(臨界事故はなぜ起きたのか;被曝をめぐる人間ドラマ;「大事故」か「重大事故」か ほか)
第2部 私たちの問題としての原子力発電(臨界事故の教訓と原子力施設の安全;原子力政策はこれでも揺るがないのか;日本人と原子力―その付き合い方 ほか)
第3部 いざ、というときのために(私たちは守られているか;だれでもできる原子力災害への備え―Q&A原子力防災;これだけは知っておきたい放射能と放射線)