目次
第1章 大雪渓と花畑の陰で―冬季五輪に揺れる白馬岳
第2章 悲しいほどに破壊ラッシュ―八ヶ岳が山でなくなる日
第3章 憧憬と幻滅―狙われる白山
第4章 滅びゆく霊峰―富士に開発は似合わない
第5章 槍ヶ岳は見ている―三俣山荘と山の分割・民営
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スピカ
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山登りを趣味にするものとしては、読んでおかなきゃと思って読んでみた。乱開発による自然破壊の実態や、マナー違反の観光客による高山植物の減少など、深く考えさせられる内容だった。2016/07/10
jeffpista
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傷だらけの百名山と銘打っているが、80〜90年代初頭にかけてのただのおじさんの山行記だった。やれ飯が不味いだの小屋の従業員の態度が悪いだのと自分が泊まった山小屋の愚痴が多い。著者は山に登るたびに作り話のように非常識な登山者に出くわしていたようだが、それも当時の登山事情なのかと思うと感慨深い。山域にまつわるスキー場やゴルフ場建設、当時推進されていた山そのもののリゾート化構想についてもしっかり警鐘を鳴らしており、この時代に改めて読んでみると「正気か?」と驚く内容もあり、読み物として面白かった。2025/09/30
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