内容説明
四分の三世紀にわたって、23歳の無名な若者の論文がわが国のそして世界の造形界に深甚な影響をあたえてきた。イワンとヤンのふたつの名前を名のった偉大なる矛盾をかかえた造形家をおう。
目次
序の章 逆光にかざしたドイツの近代造形運動
1の章 イワンとヤンふたりのチヒョルト
2の章 エレメンターレ・ティポグラフィ―イワン・チヒョルト
3の章 サナギから蝶へ、苦悶のなかでの脱皮
4の章 マックス・ビルの挑戦、チヒョルトの反撃
5の章 「それぞれの現代」のモダニズム造形
終の章 あとがきにかえて
著者等紹介
片塩二朗[カタシオジロウ]
1945年、長野県飯山市うまれ。朗文堂取締役。主著『逍遙本明朝物語』『活字に憑かれた男たち』(朗文堂)、『イラストレーションの展開とタイポグラフィの領域』(共著 角川書店)などがある
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