内容説明
江戸しぐさや江戸の教えを見直すと、私たちの暮らしや人生に役立つことは山ほどあるようです。グルメ→旅→結婚というコースをたどり、最後にシグサという幽玄の美と趣にひたるのが人間の精神的成長パターンのようです。でも私は、いまは江戸時代より考え方も進んでいるようだし頭のいい人も多いようなので、すべてのコースを卒業した気持ちになって、一挙に最高級趣味のシグサにトライすることも可能ではないかと思うのです。初心の読者の皆さまも頭で理解するのではなく、私と同じように体でまねていただきたいのです。「江戸しぐさは、覚えるよりなれよ」と言われていたそうです。
目次
おはしぶくろ
草加・越谷「千住」の先よ
お上の開いた庶民の講
本来の江戸しぐさ講
雪谷・江戸しぐさ連
女は人のはじまり事
ほらばなしの場
江戸っ子の約束
入会の幕
ご縁の仲の場
食堂の場
不思議な因縁の糸の場
一期一会
江戸しぐさに叶う〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shun Kozaki
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こういうトンデモ本も読んでおかないと……。私は「江戸」と聞くと、厳密な考証(というか自然な感覚としてそうやったんやろな)をなさる杉浦日向子さんのイメージがあるせいか、こういうありもしないでっち上げだとか、宗教じみた感じが嫌いだ。だけど、こういうトンデモ本もなければ世間は面白くないですよね。五島勉も強ち悪かねえ。ノストラダムスを本気で怖がっていた最後の世代としては、こういう昭和のカストリ時代の澱みの残りみたいな本がたまらなく愛おしくなる。2017/01/26
Hisashi Tokunaga
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S61年刊行、江戸しぐさ本としては初期の(あるいは中興の)本になるのでは?「江戸の良さを見直す会」が著者。江戸しぐさの対極は「田舎しぐさ」なのだとか。腑に落ちず。江戸が京、ナニワに負けまいとする意地が江戸しぐさの原点なのかなぁ~。S61年1月15日(4)大田区報、雪谷文化センター 江戸しぐさ講~体験で探る現代マナーのルーツ~講師江戸の良さを見直す会 芝三光 定員30名 1月25日~3月29日毎週土曜日6時30分~8時30分掲載記事がP127に出ている。区報に掲載されるという事の権威として。当時はそうか!2016/04/24
澄川石狩掾
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「江戸しぐさ」の祖・芝三光の写真も収められている。写真を見る限り、ベレー帽にジャケット姿の氏は、神経質そうな芸術家といった雰囲気である。越川禮子らによる後年の江戸しぐさ本に比べて、この時代は「教義」も洗練されていなかったようである。2025/05/18