内容説明
テラ・アウストラリス。アボリジナルの聖地エアーズ・ロック。赤い砂漠…。もうひとつの可能性を探して、赤道を越えた日本人女性カオルは、シドニーの街で謎の武器商人と知り合う。繰り返される愛の儀式。なぜ男はカオルを選んだのか?襲いくる原野火災のなかで、「男」と「女」の生々しい神話時空がめくられていく。
著者等紹介
丹生秋彦[ニブアキヒコ]
1958年大分県生まれ。京都大学文学部卒。著書に長編『夢の傾斜』、『天馬』、詩集『新羅の壺』(詩文集)。福岡県太宰府市在住
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