内容説明
マニュアルでは対応できない場面でこそ能力を発揮する、省察的実践者の“看護的思考”とは何か。著者は、「不確実性」と正面から向き合ってきた“プラグマティズム”を補助線として、この困難なテーマに挑戦している。
目次
第1部 看護の実践的思考(看護過程と「思考」;クリティカルシンキングと看護過程;看護過程概念をめぐる論争;中西の看護過程論)
第2部 プラグマティズムと反省的思考(プラグマティズムとは何か―パース、デューイへの視座;パースの可謬主義と三つの推論;デューイの反省的思考;デューイ哲学で読み解く「臨床の思考」)
第3部 デューイからショーンへ―「思考と行為の連続性」を基底に(反省的思考と看護教育;実習における自己意識のゆらぎ;探究の過程としての対人的援助関係;ショーンの専門家像と大学改革)
著者等紹介
吉浜文洋[ヨシハマフミヒロ]
現職:佛教大学保健医療技術学部看護学科教授(精神看護学)。1973年琉球大学・保健学部保健学科卒業。1979年東京都立松沢看護専門学校卒業。2003年常葉大学大学院国際教育専攻修了。1973~2000年病院に勤務。2000年静岡県立大学短期大学部看護学科助教授。2006年富山大学医学部看護学科准教授。2008年神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部看護学科教授。2013年現職。2014年日本精神科看護協会業務執行理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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