内容説明
本書はジャンルとして分類しがたい書物である。大事なことは、著者の個人的な体験に基づいて、強い緊張感をともなう言葉が現れていること。その言葉を通じて、病いの現実、あるいは生の現実のとらえ直しがはかられていることにある。自在な書き方の模索を通して、ここには明晰な思考の継続が追求されている。激しい感情があふれ出す場面においても、言葉は現実への批判的距離を保ち、病者の置かれている状況を覚醒した視点によって描き出していく。
著者等紹介
鈴木智之[スズキトモユキ]
1962年東京生まれ。慶應義塾大学社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、法政大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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