感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
48
「ケア」とは何か、その本質を語る。翻訳もの独特の読みにくさはあるものの、ケアを受ける側、ケアをする側双方の生き方を問うており、読み下せば実践に生かせるだろう。★★★★☆2020/07/03
紫羊
20
訳文が硬くて読み進むのに苦労した。特に序章と第一章あたりまで、何を言いたいのか理解するのも難しかった。それでも、第二章あたりからは、ぎこちない文章にも慣れて、作者の言いたいことが伝わってくるようになった。まさに「ケアの本質」について、これでもかという執念で語られている。我慢して最後まで読んで良かった。2013/11/26
さえきかずひこ
19
著者はハイデガーの気遣い(Sorge)からヒントを得て、ケアする(care)ことについて、哲学的かつ倫理学的な考察を行う。そのケアする対象は、親にとっての子、精神療法家にとっての患者のみならず、藝術家にとっての作品、音楽家にとっての音楽と、つねに個別具体的である。言葉遣いはきわめて平明で、ときおりメイヤロフ自身の術語も出てくるが読みやすい。長期的な視点を保ちケアすることを広く、また深く考えることが人が善く生きることに通じるのが本書全体を通しじんわりと伝わってくる。啓発的だが、押しつけがましくないのも良い。2019/11/01
mackane
15
素晴らしい書。友情や夫婦、親子など、他者(思考や仕事、作品なども含む)と向き合うことにおいての、「ケア」という関わり方について、哲学的アプローチで綴られる本書。素朴な言葉で気取った言い回しがなく、読みながら生じる疑問や考えに呼応するかのように展開される。「ケア」とは、生きることそのものであり、自己そのものである。また、安らぎであり、変化であり、潔さである。それほどの深さを持った概念・姿勢だ。本書で、著者が「ケア」という概念をケアしているのがわかる。自己啓発の根っこみたいな本、とっても感銘を受けました。2014/02/01
抹茶モナカ
14
介護の本だと思ったら、もっと広義な本なので驚いた。意外に読みやすい、と、感じた。2022/12/20
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