出版社内容情報
著書藤井達也が,やどかりの里へ辿り着くまでの軌跡は壮絶である.年老いた父母の面倒を診ながら,2人の兄の発病とそのケア,稼業の維持・整理,大学院での学業の継続,これらをすべて双肩に担って彼は生きてきた.兄たちとともに事業を維持しながら,一方で医療にかかるように兄たちを叱咤激励し反発をかったり,その間東京の大学の大学院での授業を受け,修士論文を書き,博士過程で学んだ.しかし,自分のやっていることへの不全感があった.そこへ「やどかり出版」の出版物に出会い,無我夢中で読破し,やどかりの里の門を叩いた.改めて精神障害者を持ちつつ生きていくことの重さを知り,やどかりの里での職員とメンバーとの関係性に啓発された著者は,家族としての自分,実践者としての自分,そして,研究者としての自分の生き方と役割をつかみとっていく.精神障害者とともに生きていく生き様を実証的,実践的に示していく.家族,専門家,学術研究者の必読の書である.
はじめに
序章 精神障害者家族・研究者としての歩み
第1章 出会いから創造へ
第2章 やどかりの里での活動
第3章 ある「精神障害者」家族の生活史と一民間団体の社会復帰活動
第4章 精神障害者のセルフヘルプ運動の可能性 全精社連の活動をふり返って
第5章 やどかりの里における実践研修
終章 ともに生きる歩みのために
1.やどかりの里での実践からの学び
2.家族としての再体験からの学び
3.研究からの学び
4.ともに生きる歩みのために
内容説明
この書は藤井達也が精神障害者家族として、研究者として、自らの生活史を赤裸々に語り、さまざまな方々との出会いによって、「ともに生きる」境地をつづったものである。
目次
序章 精神障害者家族・研究者としての歩み
第1章 出会いから創造へ
第2章 やどかりの里での活動
第3章 ある「精神障害者」家族の生活史と一民間団体の社会復帰活動
第4章 精神障害者のセルフヘルプ運動の可能性全精社連の活動をふり返って
第5章 やどかりの里における実践研修
終章 ともに生きる歩みのために