内容説明
司書が魔女的能力を発揮するとき。知られざる世界の図書館事情30のエピソード。本(11冊)と映画(14本)の水先案内も。
目次
1 図書館をめぐって(司書はビンボー;南アで走る日本のブックモビル;古本屋 ほか)
2 本をめぐって(圧倒される壮大なスケール―『漂泊の王の伝説』;死を超えるものは今を生きること―『くまとやまねこ』;貧しい人々の生の正しさ―『本泥棒』 ほか)
3 映画をめぐって(見終えたあとの幸福感―『善き人のためのソナタ』;楽しい寓話のホーム・エクスチェンジ―『ホリディ』;生きて何者かになりなさい―『約束の旅路』 ほか)
著者等紹介
大島真理[オオシママリ]
1948年宮城県生まれ。山形大学卒業。東北大学附属図書館を経て、東北福祉大学准教授(図書館学)。91‐92年アメリカウェスト・バージニア工科大学図書館にてインターン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mizuki
38
シリーズの一冊目を借りたはずが、三冊目でした(๑´∀`๑) しかし著者がどんな人なのか、どんな本を読んできたのか、旅の話等楽しめて、順番に読まなくても大丈夫でした♡ 司書のお仕事の大変さをはじめて知りました(。•́︿•̀。)2019/10/26
AKIKO-WILL
38
長田弘さんの本の紹介でかなり読みたくなりました。司書だった著者が選ぶ本と映画は、自分でなかなか選ばないチョイスなので毎回ためになります。今回も色々素敵な本が取り上げられていたのでさっそくチェックしよう。現代では本でもランキングやベストセラーと言われている本しか読まない人が多いと書いてあり、自分もその傾向があるのでそれだけが本だけないなと。もっと自分の興味の範囲を広げたいです。2016/05/05
chiaki
28
今回のも面白かった!ツンドクを肯定してくださってるのが嬉しい(///∇///)そうそう、そこにあるだけで心が豊かになるんです。(だからやめられない;)興味深かったのは、韓国国立子ども図書館のお話。子どもたちが、自分の借りた本を記録していけるように、貯金通帳のようなものを提供しているのだとか。自分の読んだ本の積み重ねは、その子の自信にもつながるんじゃないだろうか。いっぱい貯まれば単純に嬉しいし。日本の学校図書館なんかでも簡単に出来そう(?)な気がする。「司書は二列目の職業だ」と言い切る著者がかっこいい!2016/03/13
モリー
14
著者、大島真理さんは東北大学附属図書館に勤務されていただけあって、本と人との出会いをとても大切にしていらっしゃる。書評集のような本ですが、幾度も本を読むことの意義や図書館について触れています。ご自身が司書を養成する立場におられるだけに、司書の役割についても触れています。「司書という職業そのものが、二列目の職業なのだと。黒子に徹する、利用者の要望に応え、研究者の調査の手助けをする。(中略)ひっそりと自分の仕事に誇りを持つところに、その醍醐味があるのである。」司書を別な職業に置き換えてみれば私にも当てはまる。2018/02/12
まつけん
13
元図書館司書、現東北福祉大学図書館学准教授という著者によるエッセイ&本・映画のレビュー。「本は一番身近な旅である」の言葉に共感。ただ、タイトルと内容の関係に?? シリーズ3作目のようなので、前作を読むとわかるのでしょうか…?2016/12/29




