内容説明
図書館司書には魔女的能力が潜んでいる!仕事の魅力と司書の日常を綴る待望の続編。
目次
1 図書館をめぐって(『バスラの図書館員』;“ウィキペディア”;土(ツチ)と士(シ) ほか)
2 本をめぐって(実寸できない心のスケール『まだ名前のない小さな本』;こんなことある?『犬に本を読んであげたことある?』;この現実を直視する目『生きながら火に焼かれて』 ほか)
3 映画をめぐって(壮大な宇宙の果てにある時間『天空の草原のナンサ』;永遠を待つアフリカの大地『ナイロビの蜂』;現代版ラスコーリニコフ『マッチポイント』 ほか)
著者等紹介
大島真理[オオシママリ]
1948年宮城県生まれ。山形大学卒業。東北大学附属図書館を経て、現在、東北福祉大学講師(図書館学)。91‐92年アメリカウェスト・バージニア工科大学図書館にてインターン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
AKIKO-WILL
22
大島真理さんの司書シリーズ3冊目!今回も目から鱗の新しい発見がたくさんありました。ヨックモックがスウェーデンの町の名前から付けられていたなどの豆知識はもちろんの事、著者も米原万里さんが好きな事も嬉しい。そして本の書評で紹介された12冊はどれも初めてな本で読書メーターでも登録数も少ないのも司書ならではの貴重な本な感じがしてウヒヒってなりました。エッセイでは、「読む」ということの中で、読むとは何か?「ものを読むということは、言うまでもなく、書かれているものを読むだけではだめで、何が書かれていないか、新聞だった2016/03/12
どら母 学校図書館を考える
15
司書とか図書館とか本屋とか名のつく本を素通りできない。少し古い本だけど、面白い。読みたい本の記録が読書メーターのおかげで4000冊越えてしまった!どうしたらいいかしら?2019/08/09
あいくん
14
☆☆☆大島真理さんの2007年の著作です。 「司書・・・魔女」シリーズの2冊目です。イラク戦争が取り上げられます。イラク戦争で多くの図書館が被災しました。情報の欠落は学術研究や教育の遅れにつながります。 アメリカ兵は、チグリス・ユーフラテス河口域が古代文明発祥地だということを知らずに攻撃したといいます。無知の恐ろしさです。普通に図書館が存続し、利用できるのは平和であってこそです。有川浩さんの「図書館戦争」シリーズ、カズオ・イシグロさんの「わたしを離さないで」、映画「フラガール」なども取り上げられています。2018/04/13
spica
9
魔女司書大島さんのエッセイ第三弾です。本や図書館にまつわることから、これだけ視野を広げて考えることができるんだな、と毎回感心させられます。楽しいことだけじゃなく、問題もいろいろ見据えたエッセイ。自分の得意分野の書誌を作ってみるのもいいかも。もっと幅広い読書を心がけたいな、と思った一冊です。2010/03/18
sleep@芒羊會
7
相変わらずいろんな視点から「本」のことが描かれていて面白いなぁ、と思う反面「いや、そうじゃないでしょ」と思うことや「へぇ、そうなんだ」と新しい発見もありなかなか楽しませてくれる本だった。そしてどうでもいいことだけれど、私は泉鏡花の前名が『畠芋之助』だったことがショックだったわ…。 司書教諭のレポートも終わったことだし、私ももうすぐ魔女になれるのかな(笑)。2017/10/15