目次
第1章 蒋介石政権による台湾占領と恐怖政治(恐怖政治による支配;台湾人留学生による台湾独立運動 ほか)
第2章 専制独裁政治の終焉(アメリカの対中国政策の転換;惨憺たるキッシンジャーの対中国外交 ほか)
第3章 台湾の民主化(民主進歩党の結成;ロボット総統、李登輝 ほか)
第4章 民主進歩党政権の成立(「歴代総理の指南役」末次一郎;林義雄を主席に選出して、民進党は失われた信頼を回復 ほか)
第5章 存亡の危機に瀕した台湾(二二〇万人の人間の鎖デモ;陳水扁総統、再選 ほか)
著者等紹介
宗像隆幸[ムナカタタカユキ]
1936年、鹿児島県生まれ。明治大学経営学部卒。1961年、台湾青年社に参加、月刊『台湾青年』の編集に従事。1985年から停刊する2002年まで同誌編集長を務める。アムネスティー・インターナショナル日本支部理事、台湾人元日本兵の補償問題を考える会幹事を歴任。現在、台湾独立建国聯盟総本部中央委員、アジア安保フォーラム幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サブロウ
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蒋介石国民党の悪を暴き、台湾独立を訴えた「台湾青年」の編者として60年代から台湾民主化・独立の闘士である筆者による台湾建国史と2008年執筆時の台湾をめぐる政治・安全保障に警鐘を鳴らす 国民党政権による徹底的な弾圧を受けながら、死のすれずれを生きた6、70年代の自伝パートは物凄い。自由民主化独立のために命を惜しまぬ熱い闘志には胸が震える サ講和条約によって日本に放棄された台湾はその帰属先は決まっていないため、台湾は中国からの分離独立ではなく、サ講和以降の状態から独立を確定させていくのだという論理は興味深い2021/12/06