源流―福沢・大隈は「官」に挑んだ

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784944235155
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0033

出版社内容情報

今なお続く「官」「民」120年戦争の源流から現代を見る!
気鋭のドラッカー研究者が、いまここに日本の構造を見破った。
 明治時代中期とは、封建社会から文明開化の社会(西洋社会)へ、農業社会から工業社会へ移っていく過程であった。・・・・・・
 あらゆるものが激しい変化にさらされて先が読めない現在は「何を何のために学ぶのか」を根本的に考え直す時代である。それが何なのかを知るキーワードは、福沢と大隈が戦った明治時代中期に求めることができるはずである。そして二人の人間ドラマからは、現在と未来とを読み取るための多くのヒントが得られることだろう。――本書「まえがき」より

第1章 官と民の戦いの本質
第2章 政変のあとさき
第3章 社会の転換
第4章 専制の脅威
第5章 独立自尊と学の独立
第6章 「現代」の起源
第7章 ルールが変わる

(本文(抜粋))
官僚の人数が増えてもGDP(国内総生産)が増えるわけではなく、社内の管理部門が増えても付加価値(粗利益)が増えるわけでもない。付加価値(粗利益)を増やし、GDPを増やすのは、型破りの発想や独創的なアイデアやデザインである。
 いろいろなことがいわれているが、大企業が振るわなくなった本当の原因は、社内にお客と接したことのない人間が増えたからだ。
 組織を小さな独立採算単位に分けてお客と接する人間を増やし、社員全員がお客のことを理解してお客に合わせて仕事をすれば息を吹き返すことができる。
 
 「業績が悪いといって嘆いている企業はどこかにウソがあるからである。
 自動車メーカーは長い間「計画的陳腐化」といって自動車を長持ちさせないようにしてきたし、証券会社は業績の悪い企業の株を安全であるかのようにいいくるめてお客に売ってきた。
 ウソとわかっていても「前年比があるから」売り上げをゼロにしたり、利益をゼロにすることはできない、と売り上げを操作してきた。
 ウソとわかっていても業界横並びで長年ウソをついてきたから、「業界を守るために」仲間を裏切ることはできないのだ。
 世界中で、企業の統合

(ここがポイント!)      
・変革期に生まれた人間たちの生き様に迫る第一級の福沢・大隈研究書。
・歴史や経営の専門用語を平易な言葉で解説。専門知識がなくても面白く読める内容。

(こんな人にお薦め)
・変革期を乗り越えて生きようとされる企業家、サラリーマンの方々。
・新しいことに挑戦しようと考えている方々。
・前例の踏襲・横並びの習慣を体が受け付けない方々。
・合理的な考え方、リーダーとしての資質を磨きたいと考えておられる方々。
・日本の近・現代史に興味のある方。
・学校、塾や予備校などで歴史を教えておられる先生方。
・将来の日本を担う全ての若い人たち。

内容説明

福沢諭吉と大隈重信は果敢に戦った。今なお続く「官」「民」120年戦争の源流から現代を見る!気鋭のドラッカー研究者が、いまここに日本の構造を見破った。

目次

第1章 官と民の戦いの本質
第2章 政変のあとさき
第3章 社会の転換
第4章 専制の脅威
第5章 独立自尊と学の独立
第6章 「現代」の起源
第7章 ルールが変わる

著者等紹介

望月護[モチズキマモル]
1942(昭和17)年、東京生まれ。2003(平成15)年3月1日没。慶応義塾大学経済学部卒業。大日本印刷入社後、市谷第二営業本部長などを経て、ダイレック常務取締役、大日本運輸取締役管理部長、DNPロジスティックス営業開発本部長などを歴任。経営側の一員として企業運営に携わるかたわら、慶大同期卒業生らと経営管理についての研究会を結成した。ビジネスマンとして培った現場経験と知識を生かし、日本経済に即応したドラッカーの研究や歴史研究を続け、その成果を書籍に著してきた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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我輩

0
望月護が明治維新を考察する。幕末やっぱり面白過ぎる。幕末好きとかベタ過ぎてあんまり根いれて勉強する気になれんかったけど、渋沢栄一とか財界人メインでやったらひと味違ってまた面白い。 ジャンルの違う本でたてつづけに外国人が明治維新を評価してるという文にあたって俄然興味が沸いた。 タイトル通り官僚をこき下ろしてる本。 うーん。たしかに管理経済やろうとする政府は自由市場主義者には邪魔なんだろうけどな。だが実際問題自由市場じゃもう一国じゃ収拾つかないレベルになってるわけで。そこがこれからの問題だろう。 経済感

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