出版社内容情報
《内容》 本書は、DDSを薬学の一分野として位置づけたこれまでの書籍とは趣が大きく異なり、薬物治療だけにとどまらず、今やDDSは生物医学研究、先端医療のために必要不可欠なkey技術となっています。DDSに必要な材料と基礎要素技術、生物医学研究および予防、診断医学、再生医療、薬物・遺伝子治療とDDSとの係わりについてまとめ、新しいDDS概念を導入する指標となるものです。 これまでとは違ったDDS概念を読者の方自身の研究・開発に取り入れられ、活かしていただけるものと確信いたします。
《目次》
基礎編-DDSの基盤要素と基礎研究のために
1章 生物医学研究とDDS
1. 細胞内への物質導入
2. 細胞内動態制御による新しいDDSの開発
3. DDSとしての遺伝子導入の技術進展
4. 細胞性製剤によるDDS
5. 近交系アフリカツメガエルを用いた発生段階特異的な抗原の検出法と組織リモデリングへのアプローチ
6. DDSを利用した疾患モデル作製
7. アテロコラーゲンDDSによるセルトランスフェクションアレイ技術
2章 DDSのための材料と基礎要素テクノロジー
1. 薬物徐放のための生体吸収性材料
2. 水溶性高分子を用いたターゲティング
3. 機能性微粒子
4. 高感度刺激応答性ポリマー:設計・合成・自己組織化
5. 内視鏡の種類と原理、将来への展望
応用編-DDSの最新臨床応用研究から
1章 広がるDDS技術の応用
1. 予防医学とDDS
1)DDSのワクチンへの応用・全身の免疫力を高めるために
2)ドラッグデリバリーシステムと粘膜ワクチンの進歩
3)DDSと移植医療(免疫抑制療法)
2. 診断とDDS
1)超音波を使ったドラッグデリバリーシステム
2)DDSにおけるMRI造影剤
3. 免疫化学療法とDDS
1)免疫化学療法とDDS
2章 再生医療とDDS
1. 細胞増殖因子を用いた組織再生療法
1)心臓血管領域の再生医療-徐放化ペプチドを用いた局所療法
2)皮膚組織の再生におけるbFGFの応用
3)骨の再生医療
4)骨組織の再生
5)細胞増殖因子を用いた軟骨組織再生療法
6)末梢神経の再生医療-理想の人工神経とDDSについて
7)脂肪の再生医療
8)毛髪の再生医療
9)歯と歯周組織の再生療法:3次元人工ECM幾何学が拓くもの
10)血管新生の誘導と細胞移植
11)脳動脈瘤塞栓術-細胞増殖因子の徐放による脳動脈瘤の器質化
2. 遺伝子を用いた再生医療
1)ゼラチンによる遺伝子の徐放化と細胞-遺伝子ハイブリッド治療への応用
2)HGFタンパク質ならびに遺伝子を用いた慢性硬化性疾患の再生治療
3)筋ジストロフィー治療
3章 薬物・遺伝子治療とDDS
1. ターゲティングと薬物治療
2. 吸収促進と薬物治療
3. 光・超音波と薬物治療
4. 温度応答性高分子と薬物治療
5. 電気、磁気と薬物治療
6. 遺伝子治療とターゲティング
7. 超音波遺伝子導入による遺伝子治療ストラテジーの開発
8. 電気パルスを利用した生体への遺伝子導入法
資料
1. DDSのための材料作成法(入手先含む)
* ポリ乳酸-ポリエーテルトリブロック共重合体の合成
* 水溶性高分子を用いたターゲティングシステム作製法
* 人工シャペロンをめざした機能性ミクロスフェアの開発
* 感熱応答性ポリマーの合成
* 温度応答性高分子の合成とその応用
* ゼラチンハイドロゲルディスク、粒子の作製
* 遺伝子徐放化ハイドロゲル粒子の作製
* 金属キレート残基導入水溶性高分子の作製
2. 関連研究機関Website一覧
3. 用語解説
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