出版社内容情報
《内容》 本書は現在、実際にタンパク解析を行っておられる研究者の方々、またこれから始めようとされる学生、大学院生の方から基礎・臨床のドクター、研究者、メーカーの研究者の方々を対象に、実際の研究の現場でより効率よく実験を進めていただくためのガイドブックです。
実践ポイントの解説や、視覚的にも理解しやすいよう図・写真を多用し、あらゆる方々にご利用いただけるよう構成されております。
《目次》
●序文:タンパク質の立体構造解析を行うために
タンパク質の生物機能解析を行うために
●第1章 タンパク質の立体構造解析を行うために
1. 分子構造解析のためのタンパク質試料調製法
2. タンパク質の精製とその結晶化
3. 膜タンパク質の機能的大量発現
4. 膜タンパク質の精製、結晶化
5. タンパク質X線構造解析
6. タンパク質X線結晶構造解析における放射光利用
7. 溶液NMR構造解析
8. 固体NMR構造解析
9. 電子顕微鏡構造解析(高分解能までの道筋)
10. 結晶を用いない電子顕微鏡構造解析:単粒子解析法による構造解明
11. 生体高分子の立体構造データベースの利用技術
●第2章 タンパク質の生物機能解析を行うために
1. 新しい二面偏波式干渉計(DPI)の技術を利用した低分子とタンパク質の相互作用解析
2. 分子間相互作用に基づく機能解析
1) 表面プラズモン共鳴を利用したタンパク質の機能解析
2) 化学標識を利用した機能解析
3) 抗体を利用したタンパクの構造・機能・局在解析
3. 個体レベルによる機能解析
1) ノックアウトマウスを利用した機能解析
2) トランスジェニックマウスを利用した機能解析
4. 細胞レベルによる機能解析
1) GFPを利用した蛍光バイオセンサーの作製法と生体機能の可視化
2) 電気生理学的手法による機能解析
5. 翻訳後修飾と機能発現
1) リン酸化による修飾と機能発現
2) 糖による修飾と機能発現
目次
第1章 タンパク質の立体構造解析を行うために(分子構造解析のためのタンパク質試料調整法;タンパク質の精製とその結晶化;膜タンパク質の機能的大量発現;膜タンパク質の精製、結晶化 ほか)
第2章 タンパク質の生物機能解析を行うために(新しい二面偏波式干渉計(DPI)の技術を利用した低分子とタンパク質の相互作用解析
分子間相互作用に基づく機能解析
個体レベルによる機能解析
細胞レベルによる機能解析 ほか)
著者等紹介
月原冨武[ツキハラトミタケ]
大阪大学蛋白質研究所蛋白質結晶学研究室教授。専門分野は構造生物学、生物物理学、タンパク質結晶学。主な研究課題はX線結晶構造解析によるチトクロム酸化酵素の構造と機能の研究、X線結晶構造解析によるオルガネラ、細胞間の物質、情報輸送の研究
新延道夫[ニイノベミチオ]
大阪大学蛋白質研究所神経発生制御研究室助教授。専門分野は分子神経生物学。主な研究課題は神経特異タンパク質の構造と機能解析
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。