遺伝子医学mook<br> 糖鎖と病気

遺伝子医学mook
糖鎖と病気

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B5判/ページ数 291p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784944157334
  • NDC分類 491.43
  • Cコード C3045

出版社内容情報

《内容》 糖鎖の機能の喪失や低下、あるいは増強などがCDGはもとより、他の多くの病気の原因になる可能性がわかってきました。糖鎖はタンパク質の翻訳後修飾でも最もその頻度が高く、その新たな機能が明らかになるにつれ、病気との関わりが次々と報告されています。本書では、特にわが国における糖鎖の病気の発症原因としての関わりについて、第一線の研究者の方々に基礎・臨床両面からその最新の研究成果を御執筆いただいております。    

《目次》
● 総論
● 第1章 基礎編
1. 糖鎖と病気の発症
1) シアリダーゼと糖尿病
2) インスリン抵抗性と2型糖尿病-ガングリオシドGM3
3) 福山型筋ジストロフィー:フクチン
4) 筋ジストロフィー:Muscle-eye-brain病とWalker-Warburg症候群
5) 肺気腫
6) IgA腎症と糖鎖不全IgA
7) 泌尿器疾患の発症と糖鎖
8) GPIアンカー
9) 活性酸素種による糖鎖の切断
2. 糖鎖と癌
1) ミッドカインによる糖鎖識別と癌
2) 上皮性癌細胞の産生するムチンの特性と機能
3) 糖鎖と癌の浸潤・転移
4) 癌の接着と糖鎖
5) 肝癌におけるフコシル化糖鎖の分子調節機構について-現状とこれから-

3. 糖鎖の細胞生物学
1) エンドサイトーシス
2) 糖鎖を介した糖タンパク質の品質管理とシャペロン分子機構
3) 細胞質における遊離糖鎖の生成、代謝とその生理機能
4) グリコサミノグリカンの硫酸化と疾患
4. 糖鎖シグナル
1) シグレック:抑制性シグナルを伝えるレクチン分子
2) O-GlcNAc修飾とシグナル伝達-核および細胞質内におけるタンパク質の糖鎖修飾-
3) Notch シグナル伝達系におけるO-フコシル化の機能
4) グリコシナプスとグリコシグナルドメイン-スフィンゴ糖脂質マイクロドメインを介した情報伝達と細胞機能発現機構-
5) グリコシナプスにおけるスフィンゴ糖脂質の制御的機能
6) 増殖因子受容体のN型糖鎖の機能
5. 糖鎖と発生
1) 精子形成、ミエリン形成に必要な糖鎖機能
2) HNK-1糖鎖
3) コンドロイチンと線虫初期胚細胞質分裂-コンドロイチン鎖の生合成機構の解析-
4) ポリシアル酸
5) 糖ヌクレオチド輸送体と発生

●第2章 臨床応用編
1. 糖鎖と診断
1) 血液型異常と糖鎖
2) C型レクチンMGL/CD301による抗原特異的組織リモデリングの制御
3) ガレクチンが関与する生命現象と糖鎖認識
4) 糖転移酵素のSNPsによって決定される血液型
5) 血清マンナン結合タンパク質(MBP)と病気
6) ピロリ菌と糖鎖
2. 糖鎖と治療
1) ボツリヌス中毒と糖鎖
2) 抗体医薬
3) 異種糖鎖抗原の改変とその利用
4) Toll-like receptor(TLR)の糖鎖リガンド認識機構
5) パンデミックインフルエンザA型ウイルスノイラミニダーゼの構造と機能
6) ヘルペスウイルス感染におけるエンベロープ糖タンパクの役割
7) エイズウイルスの病原性と糖鎖
8) 幹細胞

●索引

目次

第1章 基礎編(糖鎖と病気の発症;糖鎖と癌;糖鎖の細胞生物学;糖鎖シグナル ほか)
第2章 臨床応用編(糖鎖と診断;糖鎖と治療)

著者等紹介

谷口直之[タニグチナオユキ]
大阪大学大学院医学系研究科生化学・分子生物学講座生化学教授。医学博士。1967年、北海道大学医学部卒業。1968年、北海道大学大学院医学研究科入学(第一生化学)。1972年、北海道大学大学院医学研究科修了。1973年、北海道大学医学部衛生学助手。1975年、北海道大学医学部衛生学講師。1976年、コーネル大学医学部生化学客員助教授。1977年、北海道大学大学院環境科学研究科助教授。1979年、北海道大学医学部癌研生化学助教授。1986年、大阪大学医学部生化学教授。第一回日本癌学会奨励賞。アメリカ生化学分子生物学会名誉会員。International Glycoconjugate Organization(IGO)Award。フランス国立Henri‐Poincare大学名誉博士。日本医師会医学賞。武田医学賞。ルーマニアクルージュナポカ医科大学名誉学位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品