寝たきり高齢者の皮膚疾患―褥瘡・疥癬を中心として

長谷哲男/宮林徹/山本泉/林正幸【著】
メジカルセンス（2000/09発売）

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サイズ B5判／ページ数 151p／高さ 26cm
商品コード 9784944130184
NDC分類 494.8
Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》　2000年４月より介護保険制度が発足し、高齢者介護、高齢者医療もその在り方が問われている。皮膚科医の間でも、往診を含め在宅診療への機運は高まり、多くの地域でネットワークが形成されつつある。しかし、現状では、寝たきり高齢者や痴呆性高齢者など、在宅診療や介護が必要なすべての方の皮膚疾患の診療をカバーするには不十分である。また、寝たきり高齢者や痴呆性高齢者にどのような皮膚疾患が発症し、どのような問題が生じているかについては、あまり深く論じられていない。皮膚科専門医のいる診療所や病院への通院や入院治療が困難になってくると、皮膚疾患の診断や治療は専ら在宅診療に頼ることになる。皮膚疾患のなかには、見逃されたり、病変の評価がきちんとできなかったり、治療が遅れると本人ばかりでなく周辺にも大きな問題を引き起こす疾患も少なくない。掻痒感を伴う皮膚疾患、褥瘡などの正確な病状の把握と診断、治療は本人ばかりでなく、家族、医療従事者、介護者にとっても重大な課題である。本書では痒みを伴う皮膚疾患、痛みを伴う皮膚疾患、感染する皮膚疾患の主なものについて概説している。まず痒みを伴う皮膚疾患として、湿疹・皮膚炎、高齢者にみられる乾皮症（乾燥肌）、皮膚真菌症（みずむし、たむし、いんきんたむし、カンジダ症）、および疥癬について解説。次に痛みを伴う疾患として、褥瘡の予防法、診断法、治療法について詳述します。そして、感染する皮膚疾患のなかでも、社会的に最も深刻である疥癬と、最もポピュラーな疾患である皮膚真菌症について取り上げた。また、よく見かける高齢者の皮膚疾患、見逃してはいけない皮膚疾患についても触れている。そのほか、本書では、寝たきり高齢者、痴呆高齢者で忘れられがちな肌のケアや、2000年４月から改訂となった在宅医療の診療報酬請求点数についてもわかりやすく解説している。皮膚科専門医以外の医師や看護婦，介護福祉士などのコ・メディカルスタッフの方々にとって，本書が在宅医療現場での皮膚疾患の診断・治療および予防の向上の一助となることを強く望む。　　　　《目次》　総論：寝たきり高齢者、痴呆性高齢者の皮膚疾患の実態湿疹・皮膚炎群、皮膚掻痒症褥瘡疥癬皮膚真菌症その他の皮膚疾患スキンケア在宅医療の診療報酬請求点数について治療薬剤一覧

内容説明

本書では痒みを伴う皮膚疾患、痛みを伴う皮膚疾患、感染する皮膚疾患の主なものについて概説しました。寝たきり高齢者、痴呆高齢者で忘れられがちな肌のケアや、２０００年４月から改訂となった在宅医療の診療報酬請求点数についてもわかりやすく解説しています。

著者等紹介

山本泉［ヤマモトイズミ］
１９７６年東京医科歯科大学医学部卒業、東京医科歯科大学皮膚科文部教官助手以後、土浦協同病院、九段坂病院、取手協同病院に各１年勤務。１９８６年練馬区医師会立　光が丘総合病院皮膚科医長。１９９１年東京都練馬区にて山本皮膚科医院開業。専門は皮膚真菌症、在宅医療

林正幸［ハヤシマサユキ］
１９７９年金沢大学医学部卒業、同皮膚科学教室。１９８２年横浜市立大学医学部皮膚科学教室、１９８４年国家公務員等共済組合横浜栄共済病院皮膚科、１９８６年医学博士（横浜市立大学）、１９８７年神奈川県厚木市にて林皮膚科クリニック開業、現在に至る。専門は疥癬
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