内容説明
どう転んでも「死ぬまで生きる」のが人生。喜びも悲しみもギュッと抱きしめながら、僕らは僕らの踊りを踊っていくしかないのかもしれない。だから、Shall weダンス?ミュージシャン、学者、文筆家、古本屋、なんとも名づけ難い職業?といった、ジャンルも生活背景も異なる人々の協力のもと、誰もが正解を持ちえない「3.11以降の暮らし」を考え、言葉を紡ぎ、語りを紡いだ、ひとつの物語。
目次
第1章 おまえの明日は誰が決める(ストリートの思想からエコゾフィーへ(毛利嘉孝)
自由とコミュニティのこれから(こだま和文×磯部涼)
てきやてき(ハーポプロダクション))
第2章 でも・デモ・DEMO(One Step To Live(Likkle Mai×Rumi)
抵抗と理性のはざまで(二木信)
『END:CIV』―問題解決法の選択肢としての、暴力直接行動の是非(鈴木孝弥))
第3章 終わりのないダンスはつづく(龍二と忠治―動乱する大地と21世紀の「ええじゃないか」(平井玄)
気流の鳴る方へ(気流舎店主))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Dai Tanaka
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章立て3章。JAGATARAの歌詞からの引用。 ところどころにアケミの声が聴こえる。 あのころ、10代後半から30代くらいの人の一部ではあるが みんなアケミの発言を思い出しながら生活しているんだね。2014/12/16
hiratax
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都市生活の限界みたいなものを真摯に問うている。坂口恭平っぽいにぎやかし(本人は悪くなくても、チヤホヤ系は、それが実現しない/自分に関係ないという安全圏から坂口恭平を呼んで捉えてね?)でもなく、切実な問題として。編者の生活のギリギリっぷりも含めて読ませる。2014/08/08
ミズキ
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原発事故後、早くから行動をしてきた人達が思うこと、考えていること。もう一度、自分の考えていることを整理する為にも、読んでよかった。阿佐ヶ谷に住んでいる頃、時々言葉を交わしたりしていた人が、デモなどの先頭に立って活動していて、決して自分たちと遠くない人達が今の大きな動きを作り出しているんだと実感する。自分にもできる事は何でもやろうという気持ちになる。今をどうやって生きたのかということが大切なのだ。後で後悔しない為に。2012/08/08
Natsuhiko Shimanouchi
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いち早く反原発デモの先頭で言葉・ラップ・歌を武器にノーと叫んだRUMIとLIKKLE MAI、「ひと括りにされたくない」と反原発デモですら拒否する孤高のミュージシャンこだま和文。立ち位置こそ違って見えるが、同じルーツで繋がった者同士。あの現実に向き合う真摯さから発せられる言葉には惹かれるし、咀嚼せねばと思う。One Step To Live.2012/03/20