ブレインズ叢書<br> 散文世界の散漫な散策―二〇世紀の批評を読む

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ブレインズ叢書
散文世界の散漫な散策―二〇世紀の批評を読む

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  • サイズ B6判/ページ数 158p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784944124312
  • NDC分類 701
  • Cコード C0095

内容説明

書き言葉の広がり、日本語の多様性。気鋭の批評家が散文の可能性を探る。

目次

第1章 宮川淳『アンフォルメル以後』(宮川淳について/『鏡・空間・イマージュ』;『アンフォルメル以後』執筆時の情況について ほか)
第2章 平岡正明『山口百恵は菩薩である』(平岡正明とは?;ジャズ批評家としての平岡正明 ほか)
第3章 蓮實重彦『映像の詩学』(これまでのおさらい;「作家主義」という方法 ほか)
第4章 生井英考『ジャングル・クルーズにうってつけの日―ヴェトナム戦争の文化とイメージ』(ヴェトナム戦争の「文化」と「イメージ」;「事実」「印象」「表現」「象徴」「メタファー」 ほか)
第5章 吉田健一『時間』(吉田健一略歴;吉田健一の晩年の著作 ほか)

著者等紹介

大谷能生[オオタニヨシオ]
1972年生。青森県八戸育ち。批評家、音楽家。1996~2002年まで「複製技術を前提とした音楽製作に対応する批評の確立」を目的とした音楽批評誌『Espresso』を編集・執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅん

10
ある種の原理、例えば絵画や映画、あるいは時間の原理を、どのような言葉の形式で描いていくか。宮川淳、平岡正明、蓮實重彦、生井英考、吉田健一と、全く異なるスタイルを持つ五人の批評家が紹介されているが、原理性と形式性へのこだわりという点で共通している。それにしても大変心地よく楽しい読書だったのだが、何でこんなに楽しいんだろう。文章を書く際の入門書としても機能するし、もっと読まれていいと思う。2022/01/09

しゅん

9
ちょっと調べるために部分的に読み返そうとしたら、結局全部読んじゃった。吉田健一『時間』の講義がほとんど朗読に費やされているの面白いな。宮川淳が絵画のマチエール性・物質性から作用される想像力を重視しているという話に乗せて、逆に物質性を排除したのが同時代の漫画だという話は面白かった。平岡正明読もうとずっと思っているのになぜか今も読んでいない。モダニズムと政治、が通底するテーマか。2024/09/10

辻薫

2
ここで紹介される特異な文体を持つ5人の書き手は、それぞれが別々の表現ジャンルの作品や時代状況について論じている。彼らの文章に共通しているのは、あるジャンルの一つの対象を論じながら、その表現ジャンル固有の「原理」への問いにまで潜り込んでいくことだ。さらには、その表現形式が拠って立つ不可視のシステムや価値概念を明らかにしようとする。例えば「映画を成り立たせている条件とは何か」。本書では特に蓮實の映画批評の読解が鮮やかだった。2024/09/04

hixxxxki

2
意外に面白かった。大谷能生が影響を受けた本を五冊紹介、解説していくのだけど、そのチョイスと解説がいい。宮川淳のアンフォルメル以後、平岡正明の山口百恵は菩薩である、蓮實重彦の映像の詩学、生井英考のジャングルクルーズにうってつけの日、吉田健一の時間。それぞれの本を魅力的に紹介していくが、特に心に残ったのは映像の詩学。フォードにおける白さの分析が映画の原理につながるものだったとは指摘されるまで全く気がつかなかった。テーマ批評の凄みが分かった気がする。2016/02/18

さえきかずひこ

2
第1~3章は宮川淳の原理的考察、平岡正明の直感的考察、構造的考察(蓮実独自のレトリック)とそれぞれ特徴づけられていて実際に批評の教科書として使用できそうだ。生井英考の回は欠席したので新鮮。吉田健一の回は、講義ではなかなか面白かったが、書籍化するにあたってはイマイチの内容に思える(第5章は恥ずかしがらず数人で集まって音読されたし・黙読だと眠くなる)。実際に受講した者にとっては、ノートと読み比べて、本書がどのように書き足され、また編集されていったのかそのプロセスを読み解くのもおもしろそうだ。2009/01/01

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