内容説明
本書は、原始より今日に至るまでの琉球・沖縄歴史を七度の世替りを通して概観したものである。すなわち、琉球列島の起源からグスク時代到来までを「原始沖縄世」、グスク時代より薩摩侵攻までを「古代沖縄世」、薩摩侵攻以降から廃藩置県までを「薩摩世」、廃藩置県から日中全面戦争までを「大和世」、日中全面戦争から太平洋戦争までを「戦世」、太平洋戦争終結より祖国復帰までを「アメリカ世」、復帰以降から今日までを「沖縄・大和世」とした。
目次
原始沖縄世(げんしウチナーユー)
古代沖縄世(こだいウチナーユー)
薩摩世(さつまユー)
大和世(ヤマトユー)
戦世(イクサユー)
アメリカ世(アメリカユー)
沖縄・大和世(ウチナー・ヤマトユー)
著者等紹介
伊波勝雄[イハカツオ]
1939年沖縄県嘉手納町生まれ。東洋大学経済学部経済学科卒業。恩納村山田中学校教諭をふりだしに、県教育庁中頭教育事務所人事主査・指導主事・指導課長、コザ中学校・川崎小学校校長を歴任。勧奨退職で嘉手納町教育長に就任。現沖縄県町村教育長会会長、沖縄県教育学会副会長。沖縄タイムス教育賞受賞、中学校教育50周年記念文部大臣賞受賞
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感想・レビュー
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emi
39
沖縄の歴史を七つの世(ユー)に分けて書かれた、おそらく教科書的な本。悲しいほどに入り組んだ歴史であり、薩摩世あたりからは怒りしか感じられない文章。沖縄から見た、というのが本当に最大のポイントで、ペリーや薩摩藩がいかに酷いかとかなど、知らなかった事実も数多く、自分が学校で習う歴史ってなんて浅いうえに巧妙に事実を選別してるんだろうと改めて感じた。2016/11/27
子どもの読書記録用
0
息子が毎日少しずつ読み進めているらしい。一度には読めないけど、面白いから1日1章ずつ、みたいな感じで。 私は先日、伊波先生にお会いして大ファンになったので、息子が少しずつ読んでるのがちょっと嬉しい♪2016/01/26
issei
0
子供の頃にならった浅いレベルの知識をもう少し広げようかと思って手に取ってみた。勉強にはなりましたが、一回読んだだけでは頭には入らないなぁ・・・しょうがいないけど。沖縄の歴史モノが何冊か並んでいる中で、まとめ視点がわかりやすかったのでこの本を選んでみました。なお、沖縄戦の話は、失敗の本質で最近読んでいた内容とリンクしてました。やっぱりポイントは琉球処分よりも前の歴史だな・・・2013/10/04
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- 和書
- 國の防人 〈第五号〉