内容説明
なぜ墜落事故が起きたのか、25年経っても消えない疑問。当時の新聞から見えてくる真実。現場となった上野村の元村長、地元消防団員、歯科医師ら、当時を知る関係者への取材を含めた長編ノンフィクション。
目次
第1部 雲海を翔けぬける(出会い OJT初フライト;機内アナウンス;スタンバイルームで;DC‐8での思い出)
第2部 エマージェンシー―墜落か不時着か(八月十二日;見覚えのある顔写真;原因は何か 新聞報道の陰から見える事実;プロフェッショナルとはなにか)
第3部 乱気流の航空業界―未来はどこへ(過去からのメッセージ;若者たちの現場;上野村へ)
あとがき 未来への提言
著者等紹介
青山透子[アオヤマトウコ]
宮城県出身。全国学芸コンクール、戯曲・シナリオ部門第一席、社団法人日本民間放送連盟会長賞受賞歴を持つ。日本航空株式会社に客室乗務員として入社。その後、日本航空客室訓練部のノウハウをもとに様々な企業研修を行う。全国の官公庁、各種企業、病院等の接遇教育インストラクターを経て、専門学校、大学講師。大阪国際花と緑の博覧会、愛知万博等の教育担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
111
昨日が命日。 2010年刊。これを読んで、今でも納得していない遺族の方が接触、その後の裁判となる2025/08/14
モルク
82
1985年8月12日524名の乗員乗客を乗せた羽田発大阪行きのジャンボ機の墜落事故は生存者4名という未曾有の事故となった。毎年関係本を読むことにしているが今回は当時客室乗務員でありこの事故で6人の親しい先輩を亡くされた著者の本を手に取る。被害者でありながら日航職員である方たち、その家族はやはり立場が異なる。何かやりきれない気持ちも残ったが、彼らが最期までその任務を全うしていたことを示す前山さんの赤い手帳…その姿に感動した。新な視点による事故への疑問、それらを解明する時は来るのか。そしてまたこの日を迎えた…2025/08/11
takeapple
14
元日航客室乗務員、青山透子さんが、日航機123便墜落事故について調べて書いた本。事故で亡くなった乗務員と同じチームを組んでいた方だからこそ書ける本で、涙無くしては読めない。プロってどういうことか考えさせられる。小中の同級生で当時JALのスチワーデスだった子もこんな意識で仕事していたんだろう、彼女は事故についてどう思うのだろう。そして、同業者の目で見て、事故原因とされた整備不良による隔壁の金属疲労説への疑問、当時の新聞記事を丹念に読むことで、その疑問は一層膨らんで行く。続編へ続きたい。2019/09/16
らぴ
11
過去読んだ本は全て乗客の遺族、そして警察や救助に関わった人などの著作だったが、この本は事故当時JALに勤務していた元職員が書いたもの。事故でなくなった客室乗務員を個人的に知る著者の思いなど、JALの職員の当時の辛さなどを知ることができた。2010/11/30
ルサンタ
3
JAL最盛期の頃、TVで見たスチュワーデスのイメージそのままだったんだな。本物のプロフェッショナル。墜落後に捜索に向かった地元の消防団や身元確認を行った医師、こちらもまた身をなげうっての活動。言葉にならない。著者の生徒たちの調べた成果、彼らの素直な感想と疑問が訴えてる。真実は別にある。2021/10/26